金融の凪

日本の株価は上がり、円安は続いている。
金利も、上がると言われながらも、金融はまだ緩い。
これは、30年前の不動産バブル崩壊前に何となく雰囲気が似ている。
妙に、社会も、経済も落ち着いているのだ。
崩壊の直前は。
嵐の前日は。
怖くてしょうがない。
これで、本当に金利が暴騰したら、一気に景気が変わる。
会社の倒産が増える。
安全なはずの、医療福祉施設も倒産が始まる。
昨年は、70億円の社会福祉法人の倒産があった。
今年は、130億円の医療法人の倒産がある。
今の医療福祉施設は大型で、公的融資があると言っても、殆どは、借金だ。
コロナ融資はありがたいが、これも、返済が始まる。
補助金ではない。
社会インフラの医療介護保育も、閉鎖倒産が顕現するだろう。
老人も、幼児も減るのだから。
学校も、生徒が減るが、まだ、大学、学校の方が、法人としての財力の体力がある。
医療福祉は、その法人の殆どが、家族経営の中小企業、家内企業。
子供のいなくなった保育園が、デイサービスになったりできるだろうか。
高齢者住宅が、普通のマンションになったりするだろうか。
この世界は、法律で規制され守られているだけに、業種転換は難しい。
国家資格の専門家、職業人の集まりだからだ。
そして、働く人の、意識も保守的だ。
古い施設を、新しい、大型の未来志向医療介護保育一体型施設に立て替えたとしても、働く人の専門家としての意識を変えなければ、運営はできない。
マルチ・メタバース型の能力のスタッフを育てても、実は、管理者が1番保守的で、狭量だと気がついた。
医療介護の両手、両ききの経営幹部がいない。
介護と保育も、教育言語も違って、交流した言がない。
そして、幹部こそ、今迄の成功体験に囚われている。
私は、そうでないのか。
私は、多くの社会変動、制度改革を体験して来た。
今ある施設体系は、10年で衰退期を迎える。
今の施設体系も、寿命だと思う。
少なくとも、報酬単価が下がる。
更に、施設の建物としての、30年の寿命を迎える。
最後は、経営者の生命の寿命がある。
経営者の交代が、1番難しいのかもしれない。
あっさりと、結果変わってしまえが、更なる成長があるのかもしれないが。
それを、見極められないのが、残念だ。
将来を期待し、信じて、若手幹部を育成するしかない。
後継者に託したいものが、まだまだ、沢山ある。
これも、共に山を登り、荒波を乗り越えなければ、伝えられないものなのだ。
担がれて、山を登るわけにも、いくまい。
私は、どこまで、自分の足で登れるだろうか。
杖を持ち、手すりに頼ってでも。

パルスオキシメーター 96・99・97
体温36.1 血糖197

帆をあげて、渚を出る 代表 湖山 泰成

銀座湖山日記

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