故郷再生

昨日までの、新潟への2日間の旅は、お盆の里帰りのような気分になった。
30年前に、最初の社会福祉法人を設立し、当時は珍しかった老人保健施設を開設した。
その町は、当時、人口は12500人だったと思う。
今は、人口は当時の3分の2位だと思う。
当時の町長は、如何にも農村の町長と言う感じの年配の男性だった。
今の町長は、日本で最年少で町長となった女性である。
隔世の感がある。
町立病院の病床は、半減させても、赤字は続く。
何よりも、医師の確保が難しい。
保育園の建て替えも、予算確保が難しい。
財政と、住民を相手に、地方自治体は苦しんでいる。
町長には、大学院生の頃にお会いした事があった。
もう、3期目。
格段に成長なさったようにお見受けしたが、地方自治の困難さもまた、肥大している。
それに比べて、東京23区は、人口は10万単位。
世田谷区は、90万人で、山梨県よりも、人口は多い。
これでは、政治スタイルは全く違ってしまう。
東北の市町村の組長は、東京の大学出身で、大企業にも勤め、その上で、地方再生を旗印に、地元に請われて立候補した人が多いと思う。
町長の都会的センスと、地元地元の地方議員の期待とは、なかなか相容れないようだ。
保育・教育・医療・介護。
地域政治は、観光やイベントよりも、基本生活の社会保障の維持が根本問題となると思う。
地方交付税や、独立した医療介護保険が、地方財政を甘くしている。
全国一様に、文化的健康的生活を支えて来た日本は素晴らしいと思う。
世界的にも、抜きん出ている。
でも、日本国民はそのありがたさを、十分に理解していない。
また、この制度が、永久に続くわけでもない事も、直視しないでいる。
東京からの目線で、地方再生と言ってきたが、間違っていたのではないか。
地元民が、責任を持って、自分の故郷創生をしなければならない。
ここまで考えて、気がついた。
東京の区民こそ、自分の故郷の地方自治を放棄して暮らして来たのではないか。
都市生活者は、根無草、デラシネだと、作家の五木寛之は言っていたではないか。
湖山の種は、銀座生まれだが、根を生やしたのは、地方中山間地からだ。
東京で根を下すのは、難しい。
でも、湖山の花は、全国で咲いている。

血糖178 蕎麦とご飯が美味しかった。カーボンダイエットは難しい。

放浪の経営者 湖山G代表 湖山 泰成

銀座湖山日記

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