災害関連死

3・11東日本大震災の時の事である。

気仙沼では、翌日の明け方は雪が降った。

気仙沼の海辺の介護施設の入居者は、津波に襲われてもその際には助かったのだが、皆屋上に避難していた。

でも、翌朝の雪の為に、寒さで命を落とす老人が多数いた。

福島原発の近くの病院の患者は、バスに乗って県内の避難先を探したが、見つからず、結局命を落とした高齢者が複数いた。

災害関連死とは、私に言わせれば、当然助けられる人が助けられなかったと言う事だ。

本人も、一時は、助かったと思ったはずだ。

無念の死だったろう。

これが、今の日本の社会なのだ。

その現実を知っている人達が、今も、災害ボランティアとして活動している。

まだ、助けられる人がいる。

放っておけば、生きていけない人が、現地に残っている。

その現実に、日本の社会はまだ、充分に対応できていない。

政治も、行政も、マスコミも、国民も。

特に当事者の意識、判断、行動も結果、最適とは言えなかった。

被災地で、籠るのか。

遠方に避難するのか。

本人と救援組織との選択と共助がうまく回っていない。

これは、社会教育の分野に及ぶと思う。

千代田区一番町での、防災セミナー、現地支援報告会も、現地情報と経験を共有する為に続けている。

災害福祉広域ネットワークの構築は、まだまだ続く。

世の災害支援のチームと出会い、協力して、次に備える。

その志を、仲間と来年に託す。

頑張っているのは、私達だけではない。

尊敬すべき、感謝すべき、支援すべき仲間は、世の中に沢山いる。

その力が、歯車となって、日本を動かすには、まだまだこれからだ。

その悔しさが、今の私を生かし、動かしている。

昨夜は、首都圏老人ホームの会社の忘年会だった。

何年振りかの、銀座のビヤホール。

酒を呑まず、ジンジャエールで食べる料理の美味しい事。

今までは、ビールばかりで、料理の味を知らなかったのだ。

酒で失っていたものは、多いのだ。

酒のない銀座の探訪は、また、別の銀座の発見となった。

忘年会の抽選では、加湿器が当たった。

といっても、マグカップサイズの、陶器の猫が風呂に入っているデザインの自然加湿器。

そこに、水を入れれば、陶器なので、外装から自然に蒸発する。

昨夜から、ベットサイドの可愛いペットとなった。

私は魂を悪魔に売ってしまった。

映画館を裏切って、浮気をしてしまった。

初めて、ネットフリックスと、U-NEXTの契約をしてしまったのだ。

まずは、アメリカの古いテレビ番組を見ている。

登場人物が若い。

当たり前だが。

この年末、正月は、自宅に引きこもりそうだ。

寝たきり老人への準備は、また、一つ整った。

嬉しくもあり、嬉しくもなし。

血糖193   悪行は、チョコレートに復帰中。

湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅副会長 湖山泰成

銀座湖山日記

Posted by shimada