映画は語るもの
好きな小説の事については、語りづらい。
どこが好きか、どうして好きか、又、どこか不満か。
もしかして、大好きな小説については、語りたくないのかもしれない。
一方、観て感動した映画は、誰にも喋りたくなる。
映画は、2人で観に行くものと考えている人も多い。
1人で映画を1日何本も観ると言うと、友達のいない可哀想な人と思われる事もある。
映画は、たくさんの要素があり、総合芸術。
役者ばかりか、監督、演出、プロデューサー、音楽、そしてCG。
テレビでは、ここまで話題にならない。
では、美術は。
美術は語るもの、と言う評論家がいる。
絵画は、書かれた時代性、作家の人生を知らなければ、正しく読み解けない。
特に、キリスト宗教画がそうだ。
西洋の、宗教画に関しては、意識して学ばないといけない。
最近、絵画の解説書が多いわけだ。
映画の本もないわけではないが、専門的で、高価。
オタクか、評論家くらいしか、手に取る事はあるまい。
若い時は、図書館で読んだ。
そういえば、建築も、読む物の範疇に入る。
写真集も面白い。
でも、これも、図書館にしかない。
都内には、建築関係の本を多数置いてある美術館がある。
そこに行くと、殆ど、図書室にいる。
国立美術館には、図書室が設けられており、そこには、専門書がある。
学者、学生の為かもしれない。
美術館には、美術品を観にいくだけではない。
実は、そこにいる人も観る。
女性が多い、学生が多い、おじさんが多い、作家風が多い。
観客が美術館の雰囲気を作る。
では、音楽、コンサートはどうか。
私は、眠りに行くのである。
私にとっては、子守唄のように、眠気を誘う音楽が最良である。
だから、ロックは嫌いだ。
バッハよりもメンデルスゾーン、ベートーベンよりもモーツアルトの方が望ましい。
眠くなる映画はどうか。
それも、私にとっては望ましい。
その世界に引き込まれると言うことは、興奮させられるばかりではない。
全ての事を忘れて、催眠術にかかるような快感に近い。
眠れる映画は、良い映画である。
製作者は怒るかもしれないが。
血糖147 本日快晴なれど、読書の日となす。
湖山G代表、サンダーバード代表 湖山泰成