公民館映画館

40年に渡り、全国で医療福祉施設を開業してきた。
地方に行くと、元映画館と云う場所を紹介される事があった。
デイサービスに使えないか、とのご希望である。
映画館は、バリアフリーではなく、薄暗い。
老人にも、障害者にも、優しくない。
地方の家族で営業しているような、ミニシアターの多くが閉館してしまった。
今では、全く映画館のない県もある。
東宝シネマズか、イオンくらいにしか映画館が見当たらない。
シネマモールは便利で、1日で3本は観ることができる。
でも、ブロックバスターと言われる、大手配給映画しか観られない。
名画座という私にとっては、青春の思い出のような場所は、ほとんどなくなってしまった。
湖山Gは、指定管理制度によって、いきいきプラザの運営もしている。
昔の公民館である。
コンサートや、講演会も出来る。
でも、公民館での映画上映は、ボランティアによる無料映画ぐらいだ。
公民館で料金を取ることも、行政に補助金を貰う事も、現状では困難だ。
ならば、マイナーでも良作な映画を、市民映画館として使ったらどうかと思案している。
でも、現状では、料金を取ることも、行政から補助金を貰うことも困難だ。
まずは、実績を上げて、補助金をもらうしかない。
スタートは、クラウドファンディングで映画祭を企画するしかないように見える。
でも、映画を上映するには、設備が古くて映画を上映する環境が不十分であることもわかった。
また、行政は、映画は、文化でなく、商業として、補助金を出してくれない。
私は、小学校の時に、学校の授業の一環として、サウンドオブミュージックを講堂で観させてもらった。
現代では、映画は、文化ではなく、商売でしかない。
映画は総合芸術だと思うのだが、文科省も、行政も、映画館で映画を観る事には関心はない。
地方公民館を市民映画館にしよう。
そういう実績を作ろうと思案しているのだが、実現には、まだまだ、時間がかか流のだろう。
地方の映画祭も、尻窄みになってしまったものが多いと思う。
コロナのせいもあったが、その間に、映画は、ネットで観るものになってしまった。
同好の士が集まって、共感して映画を楽しむのは、映画館だけだと思っていたが、もう、そうではないのかもしれない。
ネットであっても、大ファンだけが、同時に見て、感想を送りある、ネットシアターという企画もあるかなあと、想像する始末だ。
公民館での、福祉映画以外の上映会は、今のところ頓挫したままだ。
新たな運営企画を、今までの失敗を白紙にして、考えたい。
どなたか、知恵と情熱をお持ちの方はいらっしゃらないか。
知恵もお金も、フィルムの提供者も、全て必要だ。
私は、過去の失敗を白紙にして、新たな発想と企画を待っている。
何よりも、公民館の使用には、行政の評価と支援が必要だ。
市民が集まる、映画会を、公民館で主催するのは、もう、時代遅れなのだろうか。

血糖194 能登地震113日 湖山G代表 サンダーバード代表 湖山 泰成

銀座湖山日記

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