映画を語れる友
人生には、医師と弁護士の友を持て。
そんな格言に、加えたい。
映画を語れる友を持て。
学生の頃は、ミステリークラブ、SFファンダムの集まりにたむろしていた。
でも、そこで熱く語っていたのは、新作映画の事ばかりだ。
そこ頃の映画好き学生は、年間200本は観ていたはずだ。
年間100本では、周りからは、一人前の映画ファンとは、認めてもらえなかった。
何故、それほど観ることができたかというと、毎週土曜日はオールナイト3本立て上映があった。
そして、日曜日は、名画座で2本だての映画館を2館回る。
文芸坐、文芸坐地下、渋谷前線座、飯田橋佳作座、大塚名画座、銀座並木座、岩波ホール、
そして、イメージフォーラム。
どこも、若者の熱気に満ちていた。
映画を見ると、近くの喫茶店で自然に集まり、たむろする。
コーヒー1杯で、何時間もたむろするので、やがてその喫茶店には、普通のお客が来なくなり、学生集団はお店から追い出される事になる。
哲学や、文学。
芸術、政治、歴史を映画から学び、熱く語った。
あの時の情熱はどこに行ったのだろう。
昨夜は、久しぶりに、映画関係者とレストランで楽しい夕べを過ごした。
映画を語れる友は、人生の友だ。
私にとって、映画とは、映画館で出会える映画ファンの事だ。
音楽ファンにとっての、ライブ。
映画館で座ってフィルムを観ているだけの事が、何故人生の思い出となるのか。
同好の士の魂が寄り添うのだろう。
私の魂は、老いて枯れ野ではなく、映画館を彷徨う。
将来、湖山泰成を偲ぶ会を主催してくださる方がいらしたら、その時は、是非、プレミアムシアターでお招きして欲しい。
できれば、新しいプレミアムシアターでお願いしたい。
入館料は、少し高いですが。
私の映像が、スクリーンに蘇る。
てな事には致しません。
スタートレックとスターウォーズの交響曲を流して下さい。
ドルビーで。
私の魂が宇宙に旅立つのですから。
パルスオキシメーター 97・96・96
体温36.7 血糖255 深夜のパンとチョコレートのダブルヘッダー
ウォーキングマシーンの電源を入れる 代表 湖山泰成