AマイナスかBプラス

2023年8月11日

銀座のレストランは、過去10年間、超高級店は減り、手が届く価格で、美味しい、おしゃれな価格帯の店が増えた。
接待客が減り、自腹でも、美味しいワインと食事を求めるお客が増えたのだと思う。
銀座らしい、お寿司店も、夜よりも、昼の婦人客が増えたと思う。
私も、ランチばかり。
その代わり、ビジネスランチ、会議にも、昼のお寿司屋に行く事があるようになった。
そのお陰か、六本木や青山、麻布の比較的若手経営者組が、銀座に流れてくるようになった。
歳を取って、六本木では、飽き足らなくなってきたのだろう。
若手のお金持ちも、最後は銀座を目指すのである。
過去も、銀座赤坂らしい高級料亭の店が減り、使いやすい、入りやすい小料理屋が増えた。
学生が行くような安いだけの居酒屋は、見なくなり、高級居酒屋が増えた。
これは、高級価格帯商品サービスが、価格を下げたのである。
これをAマイナス価格帯の出現と名付けよう。
そして、最近気がついたこと。
コンビニのお菓子や、喫茶店、うどん屋、ハンバーガーなどの、サラリーマンが行く店が、多少値上げがあっても、より美味しく洗練されて来た。
これは、Bプラスの価格帯の商品と名付ける。
老人病院、介護施設も、価格帯に幅がある。
実際は、部屋代の差だ。
今迄の価格帯から、その間のマーケットが生まれてくるだろう。
さあて、これからの施設の部屋代はどう値づけるか。
難しい、悩ましい問題だ。
ホテルと違って、介護施設は、部屋代価格を上げるには、行政の承認がいる。
これからのインフレ社会で、健全経営を持続するために価格も上げるべきだと思うのだが、この世界では、難しい。
行政はどう考えているのだろう。
こういう時は、民間経営の問題だと、言うのだろう。
医療介護のドミノ倒産を予測するのは、こういう理由もある。