自分へのご褒美

今月中には、68歳となる。
今でも、誕生日のプレゼントをくださる方はいる。
でも、子供の頃と違って、中身はだいぶ違う。
昨年は、自宅からズーム会議に参加する時に着用する、パジャマスーツ。
ブラックで、見た目はスーツのようだが、伸縮性に富み、着心地は、スポーツ用のスウェット。
カーディガンの着心地に近い。
今でも、愛用している。
外出も出来るし、来客も迎える老人用パジャマとして、もっとデザインを増やして欲しい。
私なら、スリーピース、ダブルのスーツ風パジャマをお願いしたい。
でも、多分、売れ行きは良くなかったのだろう。
スーツのデザインの歴史は、常に、カジュアルに進化してきた。
スーツそのものが、必要でなくなる時代が来るのだろう。
今の和服のように、特別な時にしか、身につけなくなるのかもしれない。
シックで、フォーマルで、着やすい年配男性のファッションをどなたか考案して頂きたい。
マーケットは大きいと思うのだが。
老人のユニクロや、ウォークマンは、やはり似合わない。
父は、晩年は、スーツではなく、英国屋や和光のカジュアルジャケット。
ネクタイは結ばず、ループ状の紐ネクタイを愛用していた。
私は、そのファッションは似合わないと思うので、スーツとネクタイで、終活を全うするつもりだ。
英国屋のスーツと、田屋のネクタイで。
父は、この頃になると、何か身につける物を買いなさいと、まとまったお金をくれた。
その祝い金で買ったスーツや靴は、今は、サイズが合わず着れなくなっている。
申し訳なく、大事にとってあって、それが着れるようになるまで、減量をしたいと努力しているのだが、その道は未だ遠い。
今年の自分へのご褒美は何にしたか。
和光で、会食の時にナプキンを挟む、チェーン付きのクリップを買った。
金属製で、銀製のではない。
昔は、銀製のがあったように思うが、もう、置いてなかった。
便利なのだが、すぐに無くしてしまう。
もう、いくつ無くしただろうか。
もう、これ以上、ネクタイにコーヒーやスープの染みを残したくないので、改めて購入した。
我が身の歳を自覚する為である。
泰成君のよだれかけ、と呼んでいる。
その場に遭遇しても、笑わないで頂きたい。
ついでに、玄関に立て掛ける靴べらも買った。
木製の高級品。
プレゼント用に使った事があるが、今回は、自分用。
たったままで、紐靴を履けるように。
このように、着々と老いの準びは進む。

パルスオキシメーター 98・98・98
体温36.6 血糖185

シルバーグレイの狼ならぬ羊 代表 湖山 泰成

銀座湖山日記

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