鍋パーティー
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一人で食べると、何故か切なくなり、大勢で食べると楽しい物は、何か。
それは、鍋だと思う。
学生の頃、友達の下宿で飲み明かして、作ったのは、キャベツとコンビーフとツナの鍋で、酒のつまみだった。
楽しく、そのスープは、二日酔いに効いた。
30代の頃、一冬、一月、新潟の豪雪地帯の町で暮らした事がある。
スキー場に、健診センターを作るべく、豪雪地帯の町で、アパートで一人暮らしをした事がある。
窓を開けると、手が届くところまで、雪が積もっている。
窓から手を出すと、雪がつかめた。
寒くはない。根雪と言う雪国の言葉を教わった。
小さな一人用手鍋で、雪をすくい、炬燵のコンロで雪を溶かす。
その鍋には、近くの農協スーパーで買って来た味噌とお餅と、ほうれん草を入れる。
それと、日本酒だけで、ほぼ一月を過ごした。
炬燵に足を入れたままで寝ていた。
週末も東京に帰れず、一人炬燵の上の手鍋だけを見ていた。
切なく、寂しく、銀座のネオンが恋しかった。
長い話になるが、結局検診センターは、出来ず、その町に、最初の老人保健施設を開設する事になった。
それが、銀座病院から、地方の介護施設を作って行く、湖山Gの歴史の始まりになるのだが。
昨日は、銀座事務所で、月末の経営基本会議。
オンラインで、全国と結び、各法人の決算予測を聞いた。
コロナで、減収は避けられない。
でも、赤字にならない範囲で踏みとどまっている。
戦っているなあ、との感慨しかない。
職員への感謝しかない。
それでも、新規の施設開設は続く。
銀座のスタッフも、決算月で、より、忙しい。
金曜日は、ピザランチパーティーの日だ。
多種のピザと、チョコレートケーキがテーブルに広がっている。
わざわざ、銀座1丁目まで、ピザを買いに行くという。
配達ではなく、取りに行くと、半値になるのだそうだ。
びっくりした。ここも人手不足か。
とにかく、事務所にこもっている職員は楽しそう。
私も、どのピザも一枚づつ味みをして、半日お腹が苦しかった。
皆、そうだったのではないだろうか。
最近、会議の松花堂弁当も贅沢で美味しいのだが、ピザパーティーは、皆で楽しい。
一人で食べるピザは、孤独の味だ。
気がついた。
この丸いピザは、銀座の若者の鍋なのだ。
チーズフォンデュ鍋か。
ピザは、3月のイベントの予定だったのだが、好評につき、4月も続けようと思う。
来期の予算を見直さなければ。
パルスオキシメーター 96・97・97
体温36.6 血糖232
闇鍋の帝王 代表 湖山泰成