ネット解説に浸る
休みは、ベットで寝たまま読書が習慣だった。
最近は目が疲れるので、ユーチューブで解説者の声だけを聞いている。
政治、経済、映画、芸術が主な分野。
でも、こればかり聞いていると危険だなと感じた。
主張者の極端な意見に染まりやすい。
他人の噂話ばかり聞いて、安易な偏見に馴染んでしまうのと同じだ。
スピーカーは、はっきりした立ち位置を持っている。
そして、極端な価値判断を、自信を持って主張する。
バーチャルな空間での、選挙の街頭演説と同じだ。
喋り手のスピード、ペースに乗せられやすい。
バーチャルな空間は、すべからく、同じ危険があるのかもしれない。
やはり、読書は、自分で努力して読み込まなけらばならない。
マイペースを保って、咀嚼も必要。
迷ったら、本を置いて休む事もできる。
ユーチューブは、相手のペースで受け身でいるので楽。
でも、一方的に頭に叩き込まれているような感じだ。
それでも、会うことをせずとも、多数の人の意見を聞けるのは便利。
でも、それが良くないのかもしれない。
実際に会うこと自体が、幾つものハードルがある。
まずは、相手のいる場所に行かなければならない。
病院会や政治家の朝食会、ロータリーの昼食会、夜のパーティー、コンサート。
私は、断ることなく、まめに顔を出す。
試写会は、映画を観るだけではなく、その映画に関心のある評論家、映画会社の人と出会える。
生にその人に会って、その人の話を聞くことが出来る。
ビデオや活字で知識として学ぶのとは、消化の具合が随分違う。
実際に、旅するのと、テレビで旅行番組を観るくらい違う。
当たり前だが。
今は、1人で出歩く事を止めている。
長生きできれば、やがては、湖山Gの介護施設、病院にお世話になる。
憧れの蟄居生活で、竹林の七賢となりたい。
それで、幸せな老後を迎えたいのだが、その日迄は、もう少し時間がありそうだ。
やがては、銀座のホテル暮らしもある。
その前に、キャンピングカーで、全国の湖山Gの施設を巡る旅もしたい。
東日本大震災の時に、ヘリコプターで飛び立った。
東京から気仙沼の施設まで、2時間半で一気に飛んだ。
もう、ヘリコプターは勘弁してほしい。
私は、空から眼下を見下ろす鷹ではない。
私は、草原を放浪し、空を見上げる、馬か、羊か。
その羊の群れを狼から守る番犬は、グッドシープと言う。
湖山Gにも、グッドシープはいる。
弁護士や、会計士、税理士、設計士、顧問。
ネットで得た情報は、そのメンバーと共有し、検討論議する。
勿論、決定は、私がするのだが。
パルスオキシメーター 96・97・96
体温36.5 血糖166
寝たきり饂飩生活 代表 湖山 泰成