患者の自立、薬剤師の自立

アメリカ人は、体調が悪くても、直ぐに医療機関に行く人は少ないと思う。
更に、検査して、癌などの悪いデータが出ても、治療方法をそのまま医師に任せる事もしない。
インターネットで、最新の論文まで、自分で読みこなして専門医師並みに知識情報を得て、最後は自分で決断する。
医療費用が、家を売らないと治療費が払えないと言われる程、高いと言う現実もあるが。
日本は、国民皆保険のおかげで、費用を心配せずに、医師の指示通りに治療を受ければよかった。
泰成君の子供の頃は、風邪薬や抗生剤は、診療所で簡単に貰えた。
その医療へのアクセスの良さが、日本の繁栄を支えたと思う。
それが、昨今、良い事も、悪い事もアメリカに似てきた。
銀座の店舗の1階には、喫茶店より、コンビニや、調剤薬局の方が目立つ。
診療所は、皆、ビルの中階にあり、1階には賃料の関係で開業できない。
でも、薬局は皆、客が入りやすいように1階にある。
銀座は、若い人の美容関係か、老人の慢性疾患の患者ばかり。
私が思うに、医師の気風、薬剤師の気風はかなり違う。
薬剤師は、6年生大学になり、薬については、医師より専門知識が高いはずだ。
でも、医師の処方箋がないと、出来ない事が多い。
放射線技師、検査技師も同じだが。
医師、看護師、栄養師は、医療機関以外でも、社会的進出を果たしている。
薬剤師も、大学や研究所、製薬会社、薬局で、大きな存在だが、まだ、患者とは遠い。
介護施設にも、薬剤師がいて欲しいと思う時がある。
薬に対する規制緩和は、医療費削減からの要請が目立つ。
私は、老人の慢性疾患に関しては、優秀な薬剤師の知識がもっと、直接、患者に提供されても良いと思う。
素人が、ネットで、自習するよりは、安心だ。
医師の負担の軽減ばかり論議されているが、薬剤師の役割と貢献を高めると言う見地からも制度改革を考えるべきだと思う。
医療従事者は、誰もが、勉強し、能力を高め、進歩しなければならない。
それを、制限する制度は見直すべきだし、何よりも、薬剤師自身がそう望むべきだ。
診療のリスクを、医師のみに背負わすべきではない。
最近、若い医師が、自分の専門を選択するのに、医療責任の少ない職種を選ぶ傾向が強いと思う。
それは、やがて、国民の医師に対する尊敬を傷つける事になるだろう。
ならば、その分、他の専門職が担い、患者の尊敬を得て欲しい。
経営者としての、意見ではない。
患者の立場として、そう思う。
血糖169 運動すべきなのだが、その気力も体力もない。寝ている。
考えてみると、深夜飲み歩いていた頃が、1番歩いていたと思う。昔話です。ご心配なく。
湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅副会長 湖山泰成