新卒採用の生存率
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首都圏に限って言えば、新卒採用者のうち、離職者は、3年で3分の1。
5年で半分。
なんと、10年で9割。
つまり、苦労して採用し、教育して介護福祉士を取得してもらって、10年選手となったと思ったら、社内には、1割しか残っていないと言うことになる。
荒っぽい分析だし、法人、施設、職種によってかなり違いがあるが、私にとっては、かなりのショックだ。
首都圏は、あらゆる仕事と採用が溢れているので、そのような地域で、3Kと揶揄される医療介護保育に就職してくれる若者に感謝をしているのだが、もう少し、頑張ってはくれないものか。
人の命を救う、人の命を守る。
責任は重い。
最近は、カスタマーハラスメントと言われ、感謝も理解のない家族もいる。
腹が立って、嫌になってしまう気持ちは、私にも理解できる。
でも、医療福祉、社会保障、教育と言われる仕事に、誇りとやりがいと責任を持って取り組んで来た。
儲かると思って、介護業界に入ってきた会社、経営者も多いので、業界そのものにも問題はある。
先生の推薦と、安易な選択で介護に就職した人もいるかもしれない。
社会福祉法人の事務職には、営業や数字に追われる事はない行政職だと勘違いした人もいるかもしれない。
医療法人も福祉法人も、今は、民間としての経営力が必要とされ、倒産する介護施設も珍しくはなくなった。
一般企業に比べれば、長期に安定して仕事ができる、人生を送れると思う。
また、そういう職種であるべきだと願っている。
湖山Gには、介護福祉士や、ケアマネージャーの資格取得制度ばかりか、通信教育で大学や大学院に行く育英制度もある。
新卒採用者で、10年立った職員は、今度は、間違いなく施設幹部への道を進んでいる。
どんな仕事でも、10年頑張る事は必要だ。
10年先の先輩を見て欲しい。
君達にとって、疲れた50年先の私は、目標にならないが、君達の良い患者、お客にはなりたいと努力するつもりだ。
3日3月3年とは、良く言ったものだ。
その頃には、一度は仕事を辞めようと悩むものらしい。
私は、やめたくとも辞められるような状況にはなかった。
人生の選択は、偶然か、神のお導きか。
今の私にも、わからない。
就職の選択は、楽な道を選ぶことではないと、気がつくのは、人生の終盤にかかってきてからだ。
これは、確かに、本人よりも先達の責任かもしれない。
採用側は、採用人数を減らしても、一人一人の育成に、より、愛情を注ぐべきだと思う。
親の気持ちを忖度すれば、当然そう思う。
少なくとも、子供のいない小生は、いつもそう思っている。
血糖206 夕食は、中華料理。ベットではサブレとポッキー。在庫は無くなった。
湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅副会長 湖山泰成