値上げも穴埋めもなし
首都圏の高級老人ホームを見るとさすがと感心する。
また、次々と建つ所を見れば、お金持ちの利用者がたくさんいるのだ。
日本は、富裕層と、そうでない国民と二層に分かれてしまった。
普通のサラリーマンで、普通の家族を持ち、普通に子供がいる。
そういう家族、そういう生活を送れる人は、誰でもというわけにはいかなくなった。
日本は、いつから、こうなってしまったのだろうか。
派遣が緩和されてからなのか。
アジアに製造拠点が移ったからなのか。
今や、アメリカと中国の間で、双方から虐められているような日本。
アメリカと中国の政治は、極端に違っていて、その間の日本は、バランスをとって行くのだと思っていた。
そう願ったのは、今や、昔。
今は、不安とむなしさがつのる。
アメリカと中国の二代覇権国家の間で、日本は、虎と狼に挟まれた羊になってしまった。
かくゆう、小生は、未年なので、格別にそう思える。
関係ないが、小生は、星座も牡羊座である。
我が家は、公的病院の勤務医師の家庭であった。
日本では、開業医はお金持ちの部類に入るが、世界的に見て、医師・弁護士は中の上と言う部類に入る。
特に、都会の公的病院の勤務医の給料は、公務員なので、特別なものではなかった。
東京の暮らしで、子供の学費に親は苦労していたのは記憶にある。
子供の入学金を親に無心に行った光景は、子供でも気がついた。
私は、区立、都立の学校を進学した。
私が、高級老人ホームの経営よりも、良いサービスの特別養護老人ホームの経営に努力してきたのも、親の考え方の影響が大きい。
普通の人の、普通の生活。
母は、特別を目指す、私の生き方を、心配していた。
誰もが、普通で普通に幸せになる。
何故、母が、普通にこだわったか。
お金持ちの家庭に生まれるとは、幸せばかりではないと、気がついたのは、大人になって、大分先の事になる。
人生も、残された時間を数えるようになると、意外と淡白で無欲になる。
日々単調な暮らしも、不満でなくなる。
旅も豪華なパーティーも、思い出でしかない。
それを、不幸と思わなくなるところが人生か、少しばかり寂しい。
これを、不幸と思わなくなる歳が、老境か。
人生は、まだまだと言いたいところだが、皆さんはどうお考えか。
こんな事を考えるのも、被災地の事を考えて、己の無力を嘆いているからか、日々の安寧に逃げたいからか。
老人ホームの経営は、値上げか、赤字の穴埋めだそうである。
湖山Gの経営は、どちらでもない。
そう言う事を考えずに済む経営を目指して来た。
能登地震269日 血糖182
湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅理事
価格競争は厳しい 湖山泰成