銀座の映画祭

世間の皆様は、あまりご存知ないだろうが、銀座にも映画祭がある。
イタリア映画祭、フランス映画祭、ドイツ映画祭。
その国の、人気映画を観れるので、毎年注目しているのだが、今年はスケジュールが合わず、どれにも行く事ができなかった。
お客は、その国の文学、語学の研究者、学生と言った雰囲気の女性が殆ど。
これはこれで、大学の文化祭のように居心地の良い世界となっている。
ここでしか観られない映画を、観に行くモチベーションはある。
映画祭は、オタクの集まりでもある。
今の日本の映画業界はどうか。
最近の人気は、邦画。
若者は、アニメ。
ほのぼの日本映画の人気も、高齢者中心に高い。
お金の余裕のある高齢者向きに、映画館も、高級になって来た。
コロナを転機に、空調も音響もコンサートホールのようにグレードアップして来た。
座席も座りごごち良く、座席の間も詰めていない。
ファーストクラスのようなリクライニングする座席もある。
お客個人としては、大変居心地が良くなったのだが、ファン全体としての一体感は薄れる。
個人としての座席空間のアメニティの良さと、ファンの集いとのアンビバレントな気持ちの双方を満たすのは難しい。
映画館と、コンサートホールの違いとは何か。
シャンペン、ワインが振る舞われる、おしゃれなお客のパーティー空間が用意されているかどうかだ。
今の映画館は、見知らぬ他人の集合でしかない。
孤独な魂の癒し場所と考えれば、悪くはない。
そういえば、映画館でカップルも、家族連れも、銀座では殆ど見ない。
そんな銀座の映画館の考察もここまで。
今年も、秋の東京国際映画祭が残されている。
今年こそ、銀座の映画祭を満喫しよう。
電脳芝居小屋の楽しさを、思い出したい。
銀座の街並みで。

能登地震215日 血糖167
湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅理事
大衆の中の孤独 湖山 泰成

銀座湖山日記

Posted by admin