外債投資

30年以上も前の、不動産バブル崩壊後の頃だったと思うが、とある財団のメンバーに就任した。
財団は、資産があって設立される。
その運営利益を持って、社会活動をする。
でも、その団体の役員は、全て、資金有用の素人である。
最初の役員会で、事務長から、運用益を得る為に、1番利回りの良い外債運用に切り替えた事の報告を受けた。
大手証券からの営業の提案だったので、役員は、信用したのだ。
私は、震え上がった。
証券会社が売りに来る外債投資くらい、危険でわからないものはない。
もう既に、買ってしまっていたので、可能な限り、手仕舞いして、ポジションを減らすように提案した。
でも、時、既に遅し。
その財団は、やがて、多額のマイナスを抱える事になった。
その後の役員会は、売っても多額の損が出るので、満期まで所有して値が戻るのを待つしたなかった。
日本の私学のトップは、医学部もあり、病院建て替えの寄付金を卒業生から集めたが、その莫大な基金も、外債投資で、多額の損を出したと聞いた。
同様の有名な私学は、医学部がなく、さほど寄付が集まらなかったので、外債投資をせず、被害がなかったとの事。
私にも、過去、ラスベガスのホテルの建築保険の話や、ヨーロッパの債権投資の話が持ち込まれたが、全て断った。
運用利回りが、良すぎるのだ。
私に、営業マンが押し寄せてくる事事態が、怪しく、危険なのだ。
利回りの良い投資ほど、リスクが高い。
子供でもわかる理屈だ。
私は、自分のする事業以外に、信用できる投資はないと信じている。
そんな、楽して美味しい話を他人が持ってくるはずはない。
皆、他人がやりたがらない辛い仕事を汗して働いて、稼ぐしかないのだ。
農協も、汗して働いた農業の利益を金融で更に増やそうとして、多額の損金を出した。
誰かが損をして、誰かが儲ける。
その世界は、私達の世界と違う。
金融関係者の給与は、私達と桁が違う。
誰が、得するための取引か。
お金で報われなくとも、私たちの世界は、安全安心と、信頼と誇りを持つ事ができる。
湖山Gの価値観に、泡銭はない。
最も、全て、社会福祉事業に注ぎ込んでいるので、投資をするような余剰金はない。
自分で稼いで、自分で使う。
職員とその家族の為に。
社会の為に。

能登地震171日

血糖199 夜食はお餅
湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅理事 湖山泰成

銀座湖山日記

Posted by kobayashi