プロトタイプ防災拠点

20年近く前の東京。
23区内の小学校の跡地が、特養ホームや、公民館などに変わっていった。
その一つに、私は、かねてからの構想の、医療福祉施設プラス防災公園の防災拠点を作った。
行政の学校跡地利用の企画コンペに、提案し、採用されたのだ。
今、そのパンフレットを見ても、ヘルスケア施設を中心とした街づくりの基本が取り込まれている。
学校の校庭をそのまま残し、公園の遊具を置かず、テントも張れる、ヘリコプターも降りれる空間を残した。
現実には、お祭り、盆踊りも、町内会と一緒に行う場所となった。
特養ホームの隣に建つ母子支援施設の子供達が、走り回っている。
その子達を、特養ホームの地域交流室から、老人保健施設のデイケアから、ご利用者が眺めている。
その頃に、サンダーバードを設立した。
ソフトのサンダーバードと、ハードの防災拠点カメリアが、私の防災事業のプロトタイプである。
今、そのカメリアを、サンダーバードの本部とする。
24時間待機と、支援活動実施と、支援物資、避難者を実際に受け入れられる支援本部である。
残念ながら、プロトタイプは作っても、防災拠点は、増やしていなかった。
その後、その基地を全国に広げていかなければならなかった。
私は、その事をサボっていた。
今、また、東北で、8500坪の土地の利用計画に、カメリアプロトタイプの、バージョン2.0を提案しようとしている。
違いは何か。
東日本大震災と、熱海集中豪雨と、能登地震の支援経験。
1番違うのは、全国300拠点、14000人のスタッフの湖山Gのヘルスケアデザインネットワークが育った事だ。
能登への支援が続く中、首都圏大震災への闘いの準備をする。
人間の生存への本能の戦いだ。
老いても、私の本能は、戦い続けている。

能登地震168日

血糖188

湖山 泰成

銀座湖山日記

Posted by kobayashi