社会福祉法人の合併

社会福祉法人は、そもそも合併を想定していなかったのだと思う。
個人の篤志家の、土地や寄付金を基に設立された。
その後も、資産のある理事長や、地域の名士が、行政の指導管理の下に設立された。
良い意味で、行政の天下りも慣例となっていた。
今のように、経営難になるだとか、悪人に乗っ取られて転売されたり、民事再生になるなどあり得なかったのだ。
財団や、一般社団と同様。
運営上も、市町村の管理、差配は事実上あったし、行政監査も一応はあった。
でも、それが機能しない時代となった。
民間主導、自由競争、多様性、そして、財政難。
政治の政策に対する弱体化も加えておこう。
福祉、医療に長けた、責任感のある政治家は、昔よりも少なくなったと思う。
政治もファッションになってしまった。
国民のせいだから、政治家を責めるつもりはない。
中央官庁はともかく、地方自治体では、明らかに、人材不足だ。
福祉の現場を知っている、理解している担当者が少なくなったと思う。
そんな時代背景で、特養ホームは、民間主導で合併が進むだろう。
公営の保育園は、自治体主導で、民営化が進みつつある。
障害者施設は、また、別の高齢化の問題が進展しつつある。
入所者だけではなく、理事長の世代交代、職員の高齢化である。
単独では、事業継続が困難になる社会福祉法人も顕現するだろう。
社会福祉事業も、高齢介護、保育、障害の分野では、問題は多少違う。
運営理念も宗教の如く、違う。
行政の資金援助も、分野によって違う。
政治家の関心度も差がある。
行政地区、法律、首長の関心度。
様々な要素が、問題を複雑にしている。
その上で、湖山Gは、災害時の共助を考えている。
まだ、考えているだけの状態なのが、情けない。
でも、目の前にいる、地域で共に生きている人がいる。
強者ではない、私達が、共助のネットワークを構築する。
弱者、故の、弱者だからこそ理解し合えるネットワークを構築する。
昨日、今日と、福祉法人の役員会が、オンラインで開催される。
湖山Gの法人は、広域だからだ。
地震災害に怯えている時代としては、全国に役員がいることを、全国の仲間を頼りに出来るとの期待に変えたい。
どこの法人からも、災害用キャンピングカーを購入する稟議、決済が上程される。
車一台で、何が出来るかと思うが、民間法人の予算で自ら災害対策を少しでも進める事が大事だと思う。
役員、職員が、危機感と責任感を忘れない為でもある。
勿論、災害時に、救援支援に行くためである。
自分の施設だけでは、所詮、守りきれない。
生きて持続できない。
弱者だからこそ、自ら、助けに行くのだ。
被災者も、支援者も、同じ福祉の弱者なのだから。
これからは、老人介護施設だけではなく、保育施設や障害者施設同士の災害支援ネットワークも必要だ。
サンダーバードも、保育施設の会員を増やしたい。
児童を搬送できる、キャンピングカーや、児童の為のカートも開発しなければならない。
戦いはこれからだ。

能登地震 158日

血糖162 湖山G代表 サンダーバード代表 湖山泰成

銀座湖山日記

Posted by kobayashi