バリアフリーにあらず
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40年前のバブル崩壊後、いくつかのゴルフ場のキャディー用の寮を見た。
高齢者住宅にできないかととのご要望である。
山間地で、建物は、全くバリやフリーではない。
介護できる設計でもない。
エレベーターも、食堂もないし、介護できる浴槽ではない。
静岡の高級銀行寮も見た。
役員が、ゴルフと麻雀に供する為の料亭風である。
これも、エレベーターもなく、車椅子が動ける廊下ではない。
首都圏では、東京都下、埼玉、神奈川の大学、高校のキャンパスも見た。
学生寮を買って欲しい、
老人ホームに使えるだろうとのお達しである。
これも、想像力が無さすぎる。
段差や階段が多い。
エレベーターがない。
風呂やトイレ、水場が足らない。
各室に、水が引いてない。
配管を新たに工事するくらいなら、新築した方が良い。
つまり、全く想像力がない。
デイサービスも、保育園も、学校も、病院も、設計に特殊性が際立っていて、転用が効かない。
補助金が少しでも入っている施設は、設計に法的規制があり、転用が効かない。
補助金償却の法制度の問題もあるが、そもそも設計に、縛りがありすぎる。
官制設計思想とでも言うのだろうか。
最近の大都市の役場や、大病院は、エレベーターの数が少ない。
昔は、今ほどに、外来客が多いとは想定しなかった。
と言うより、エレベーターの数には、基準があるらしい。
病院も、介護施設も、昔からの設計基準があり、それに囚われた、安易な見た目だけの設計が多い。
使い手の都合と、時代の変化を考えていないのだ。
医療、介護、学校、保育などは、専門の設計士でないと、後で困る。
今は、電気代高騰。
南側全面ガラス張りの素晴らしいリゾートホテル並の施設は悲惨だ。
私などは、まず先に電気代を勘定してしまう。
可哀想な、経営者の病である。
収入単価の決まった、医療保険の病院、介護保険の施設には、自治体からの電気代補助が必要だ。
あるいは、電気代の減免制度。
ダメ元で、愚痴だけは言っておきたい。
そうそう、震災、水害に強い設計構造も研究が必要だ。
血糖135 本日は、銀座ミツバチの集会
蜂蜜と焼酎 湖山G代表 湖山 泰成