防災拠点型介護施設
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私は、40年の医療福祉経営者として、200回の竣工式を経験した。
それは、自分は、出産に立ち会う祖父のようなものだと気がついた。
残念だが、もはや、自分は、生みの親とも言えず、遠くの実家の祖父のような存在だ。
母親は、施設経営を担当する役員。
産科医は、設計士、建築会社か。
新しい、湖山の子が生まれる事を祝って、全国から湖山家の親戚の叔父さん叔母さんが、祝いに集まる。
昨日の福島での、特養ホームの竣工式は、そのように感じた。
今迄は、コロナの為に、全国から大勢、集合しての式典は控えて来た。
それを解禁し、湖山Gの幹部が、全国から200人以上集まった。
全国からの、ズーム参加者は、数えきれない。
午後には、相談部会も、ズームで全国を結び、論議は盛り上がった。
私が、相談員、ケアマネージャーの意識改革を強く訴えたのだ。
宴会には、湖山G恒例の、各地名産の屋台も並び、楽しいお祭りの風情。
目新しいのは、被災地支援の為の、新装備、キャンピングカーが3台。
更に、その隣には、対コロナ戦略特別車両カートが、3台。
この施設にも、銀座から、オンライン診療を入れる。
普段から、オンライン診療によって、職員の健康管理も行うが、災害時の医療も担保する。
広域災害時でも、医療提供を担保する事により、地域の防災拠点たり得る。
大災害は、被災地復興に長期かかる。
一時の救命では済まない。
長期の、医療介護一体のサービスを提供できる施設が必要だ。
マスコミの取材もあり、防災拠点となる事を説明した。
健康の駅の申請も、準備中だ。
湖山Gの施設づくりは、現場職員の夢の体現だ。
見た目の施設の豪華さは当たり前。
そこで働く、職員のアメニティの良さを誇る。
女性用の広いロッカールームに、パウダールームのようなトイレ。
その分、男性用は手狭な感じがしたが、それだけ、女性用は広いのだ。
最上階には、広い職員食堂に、お約束の窓際のバーカウンター。
仕事に疲れたら、そのカウンターで、一服して欲しい。
ロビーには、隣の保育園の園児の為に、1000冊の絵本を用意した。
今回、誇るのは、介護施設だけではない。
併設の職員寮がすごい。
風呂には、ジャグジー、液晶テレビ。
ドラム式洗濯機や、ルンバも装備。
ベットや、カーテン、照明は、まるで、少女漫画の世界。
これをデザインした設計士は、単身上京している娘さんのアドバイスを参考にしたそうだ。
職員ファースト。
正しく、それが、設計コンセプト。
湖山は、現場の人間の夢を実現する。
自分で稼いだ利益は、自分で使う。
それも、湖山Gに人生を託してくれた若者の未来の為に。
親心そのものだ。
でも、銀座のお爺さんの思いも、生きている。
自分は幸せな、経営者だと実感した。
老いても孤独ではない。
湖山の一員である事の幸せは、福島で実感した。
今日も、また、もう一つの施設の竣工式を行う。
ダルマの目を入れる予定だ。
初体験で、うまく描けるか、緊張している。
満床になったら、両目を入れるのだろうか。
悩むような事ではないが。
1日1日が、充実している事に感謝。
疲れた分だけ、よく眠れた。
血糖142 屋台で、もっと食べれば良かった。
劇場は満席 湖山G代表 湖山 泰成