客員教授

私は、複数の大学の客員教授を勤めている。
スポーツ健康科学、医療経営学。
医局は、公衆衛生学である。
公衆衛生学は、今の時代にこそ、必要だと思っている。
私が大学院で学んだのは、医療福祉経営哲学と倫理。
医療福祉の実践経営の記録と分析が、修士論文だった。
経営の実践者として、大学に招かれて講演する事が多い。
今年は、情報工学のゼミの指導顧問を勤めている。
若い学生と議論するのが、楽しいのだ。
先日も、ゼミ生の発表を聞いて、コメントをした。
ある女子学生は、アップルウォッチの機能を、おしゃれな腕輪にするアイデアをプレゼンした。
機能よりも、高齢者女性の気持ちを大事にすると言うのは、私には思いつかなかった。
認知症であっても、気に入ったデザインなら、腕から外さずにいられるかもしれない。
なるほど。
ある男子学生は、老人ホーム・バスを提案した。
私は、過去、瀬戸内の島で老人保健施設を開設した時、船で島を渡って、配食事業を始めた。
離島なので、医療法人として、全国初めて、配食事業が許可となった。
その経験から、瀬戸内を巡回するデイサービス船を提案した。
町長は、厚労省までお願いに行ったが、許可は降りなかった。
その後、島を回る診療船が、テレビドラマとなって、有名になった。
その時の政治行政の働きかけが、実ったのだと思っている。
私は、アイデアを提供しただけである。
それで、学生に、私は、デイサービス・バスの方が実現可能性があると、アドバイスした。
更に、廃線になりそうな、中山間地の列車を、クリニック、保育園、デイサービス、中学校にしたらどうだろうとも、アドバイスした。
私は、過去に、現実化したいと思っていたのだが、誰も関心を示してくれなかった。
行政法上も、無理なのだろう。
でも、若い自由奔放な発想は面白い。
老人対象のパソコン教室の提案もあった。
それには、私は、老人でも使いやすいソフトを開発してくれと頼んだ。
携帯電話の、ラクラクホンみたいな。
これは、前期高齢者の私の実感である。
この情報工学の学生も、カートで、能登の被災地ボランティアに参加させたいと考えている。
情熱ある若者の、正義感を育てたいのだ。
毎週被災地に送っているスタッフの報告は、「被災地での、支援のシステムの問題点と改善案」として、公衆衛生学のレポートとするつもりだ。
今の問題を、次世代まで残しておいてはならない。
医学は、科学。
進歩する。
でも、福祉は文化、なのだ。
半島の文化は、尊重せねばならない。
これも、社会文化論、社会民俗学となる。
被災地は、中山間地、過疎地。
そこに、支援に行く人は、都会人が多い。
その文化ギャップがあることも、私は、気がついている。
その整理は、ずっと、ずっと先になる。
現場・共感・実行・顕現の湖山文化は、被災地で通用するだろうか。
私は、社会から試されていると、思っている。
被災地では、コロナも発生している。
抗原検査キットも多量に搭載して、カートは現地に向かう。
知恵と科学と情熱と資金の総力戦だ。
広域災害は、戦争だと言っているのには、理由があるのだ。
富士山大噴火は、ゴジラとの戦いだとも、言っているのだが。

血糖176 夜食は全穀粒パン

孤独な夜学 湖山G代表 湖山 泰成

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