湖山の空
実は、湖山Gは、全国グループとは言えない。
四国、九州には、施設はない。
大阪、名古屋にもない。
銀行、コンサルタントに、どうしてですかと、聞かれる事も多いのだが、意図はない。
たまたま、ご縁がなかった。
はっきり言って、発祥の銀座の病院まで、招聘に来てくれる人が、四国、九州からはなかったと言うだけだ。
他の地方からは、自治体や、地主、建設業者、設計事務所からの相談、招聘があったからだ。
若い時は、招かれて、現地調査の旅に全国を回った。
20年前は、ハワイ、タイ、フィリピン、台湾にも調査に行った。
ハワイでは、日系人専用のグループホーム、デイサービスを検討した。
タイでは、JICAの招きで、デイサービスの指導に。
フィリピンでは、現地の老人ホームの合弁に。
10年前からは、中国では、講演と老人ホーム開設のコンサルタントに。
招かれれば、どこへでも、飛んでいった。
そして、結果として、自ら施設を作るところもあった。
私が、進出しようとして、乗り込んで行った町はない。
導いてくださる方や、行政があったからだ。
全国を制覇するでも、全国グループに拡大する気持ちは全くない。
地域のお年寄りを、地域の若者がお世話をし、地域の法人として、地域に税金を落とす。
だから、これほどの法人があるのだ。
法人の名前が違うのも、そこの地域の法人として存立させる為に、各地域で相談して命名したからだ。
施設名は、現地の責任者が命名した。
私は、自分の事業と言うより、地方創生の活動のつもりだった。
だから、地方進出の当初は、地方で、老人保健施設のやり手がない町から始まった。
勿論、地域から要請を受けたからだ。
銀座の救急病院が、地方に展開するわけではない。
法人の設立自体も、独自開設で、現地の行政、法人職員中心で設立した。
結果として東北が多くなったのは、当時から、老健を開業する民間法人が少なかったからだ。
東は、町立が多く、民間は少ない。
西は、逆に公立より、民間法人が多い。
それでも、西からの要請もあり、湖山Gの法人施設はある。
今日は、湖山でも1番西の、島根県松江に飛ぶ。
永年勤続の表彰式に出席する為だ。
古い友人との再会の日となる。
どこであっても、湖山Gの職員が働いている所が、湖山のある町だ。
全国どこでも、湖山の仲間はいる。
今日は、その仲間と共に、松江の空を見上げる。
湖山の空は、全国どこにでもある。
パルスオキシメーター 99・98・99
体温36.5 血糖178
旅人 代表 湖山 泰成