薬学部6年
薬学部が6年制になってからだいぶ立つ。
薬剤師の社会的地位を医師なみにしたいと言う、薬剤師協会の意気込みは、感じたが、それでは薬学部に行く学生は減ってしまうのでは無いかと、私は心配していた。
薬学部は、もともと入試のレベルは高い。
理系の頭の良い女性が多いというイメージがあった。
親が、医師で、経済力もある家庭が多いような気もした。
でも、私の心配は、杞憂どころか、全く外れた。
今は、新設薬学部で、学生の定員割れが出てきたそうだ。
薬学部に人気がなくなったというよりは、薬剤師の需要が減ってくると予測されているのだろう。
病院の薬剤師よりも、製薬会社への就職が人気だった。
爆発的に増えた調剤薬局は、新卒でも、超高級で、採用を続けた。
40年前の頃になるが、新人病院経営者の私は、毎月のように、薬剤師協会の人材紹介所に通った。
銀座の救急病院も、5人くらいの薬剤師がいたが、当時は、結婚、出産退職が続いた。
新卒は、福利厚生の良い製薬会社に就職が流れた時代だった。
今の銀座は、どの丁目にも、調剤薬局チェーンが目につく。
調剤業界にもアマゾンが参入し、大調剤工場から、薬も通販される。
少子高齢社会の労働者不足から、一気にAIロボった機械化が進む。
調剤と言う、専門家の手作業が一気に機械化される。
他の、専門家領域と言われた仕事も同様になるのだろう。
長距離トラック運転手も、電車運転手も、デイサービス運転手も、料理人もだろうか。
やがては、医師もそうなると言われている。
残るのは、発想雄大なリスクを取る経営者か。
アントンプレナーとか、ベンチャーとか、投資銀行とか。
どうも、この世界には、馴染まないような気がする。
来て欲しくないと言うのが、本音か。
6年制にして、専門教育の質を高めたいとの考えはわからないでもないが、早く、現場へ送り出したほうが、役に立つのではないか。
大学は、職業人の再教育に力を入れても良いと思う。
介護業界への就職も積極的に斡旋して欲しい。
どこにも患者はいる。
小児科がある以上、保育の世界にも、薬剤師の仕事はある。
まずは薬剤師で、幼児の服薬を研究したい方はいらっしゃいませんか。
保育園で受け入れます。
病児保育に必要なのは、小児科医だけではありません。
栄養師も、薬剤師も、全ての医療の力が必要です。
青年も、老人も、幼児も、全て同じ人間ですから。
病気にもなります。
同じ、患者です。
パルスオキシメーター 98・98・99
体温36.4 血糖151
今も幼児とどこが違う 今も泰成君 代表 湖山 泰成