二人のトム
今や、世界の映画スターと言えば、トム・クルーズとトム・ハンクス。
昨日は、久しぶりに、日比谷で、トム・ハンクス主演の映画を観て来た。
ハンクスと言う男は、映画界に登場した時から、名優だった。
めぐり逢えたら。フォレスト・ガンプ。アポロ13。プライベート・ライアン。
30年も前に、連続して大作の主人公だった。
個人的には、ユー・ガット・メール、ターミナルが好きだが。
今回の主人公役は、町1番の嫌われ者の、独身、頑固なおせっかいな独居老人。
失われた妻子。
初恋の思い出。
突然の外国からの、騒々しい隣人家族。
おせっかいな、無神経な隣人の奥さん。
その、可愛い、無邪気な小娘。
絡んでくる、野良猫。
偶然に、良い事をしてしまい、マスコミの寵児となる。
望まむ悪との対決と、その勝利。
そして、幸せな人生の終末。
脚本の教科書みたいなストーリー展開。
それを、自然に納得させてしまうのが、自然体の、演技に見せいない名優の名演。
この映画は、若い頃だったら、退屈と感じただろう。
私も、こういう映画に泣かされる歳になったのだ。
満席の映画館は、明るい涙に満たされた事だろう。
お客層は、いつもより、幾分若いカップルが多かったように思う。
映画館に、お客が戻った。
映画を愛する観客が。
その人に会いに、その人と同じ空間で、涙したいが故に映画館に通う。
また、映画館に通おうと、思った。
私にも、春が来た。
パルスオキシメーター 96・98・97
体温36.4 血糖217
何時迄も貴方のファンでありたい 代表 湖山 泰成