選挙の季節

コロナ以来、夜の政治家の政経文化パーティーは、少なくなり、その代わり、早朝勉強会が増えた。
ホテルで、松花堂弁当付きで、講師のお話を聴く。
昨日は、都心のシティホテルで、2つの政治家朝食会に出席した。
会費は、2万円と1万5千円なので、安くない、朝食代となった。
どちらも、美味しかったけれど。
総理退陣発表直後なので、普段よりも、参加者は多い。
一つの勉強会は、議員本人が政策、政情を語るので、普段の5割り増しの出席者がいた。
皆、企業の政治担当者である。
もう一つの勉強会は、普段より、出席者は少なかった。
講師は、大学教授で、国際経済の話だった。
大学教授や、著名な政治家、大臣を講師として呼ぶのは、最近は少なくなった。
政治家本人が、自分の言葉で政策を語るのが、人気だ。
良い事だと思う。
アメリカの選挙だと、対立候補の論戦を、大衆を前にして行う事が多い。
しかも、TV放送をする。
これは、厳しい。
振り付けや、パフォーマンスだけの候補は、すぐに見破られる。
甲子園の選抜戦並み。
日本の選挙は、これで良いのだろうか。
ネット上で良いから、もっと、論戦をさせたらどうか。
特に、参議院全国区は、広すぎる。
握手とと顔見せだけで、全国を行脚し、消耗してしまう。
これでは、知性と良識の府の賢人を選ぶ制度になっていないと思う。
文明、国家は、衆愚で滅びるのか。
医療介護業界推薦の議員は、惨敗した。
これは、国民の関心が、もう、医療福祉にはないという事だ。
医師会、病院会、技師会などの職能団体中心に候補を選んでいるからだと思う。
もっと、大きな視点で、政治活動をしないと、今の選挙制度では、勝てない。
国民も、業界団体を利権団体として、攻撃的に叩く候補を支持する風潮がある。
日本の医療福祉教育を守る事よりも、現状に不満と怒りをぶつける選挙民が多いのだ。
破壊の後に、豊かな日本が生まれるのか。
私は、右でもなく、左でもなく、中道なのだが、これは時代に合わないのだろう。
これからの総裁選は、勇気ある賢者が選ばれて欲しい。
祈るだけだ。
福田赳夫総理大臣は、哲人政治が理想と言った。
民主政治を信頼していなかったのだ。
世の政治は、プラトン、ソクラテスの時代から進歩していないのだ。

血糖192 竹林の七賢 隠居志願 湖山 泰成

湖山 泰成

銀座湖山日記

Posted by shimada