抽象思考か世界観か
忙しいはずの大企業の経営者に、囲碁のファンが多い。
財界人のような大物経営者に多いような気がする。
将棋は、昔、将軍に戦争の戦術を教える為に、名人が教えたと聞いた事がある。
そう言われれば、勝ち負けに闘争心を煽られる。
囲碁は、将棋よりも、抽象的で、より、高尚なイメージがある。
これも、領地獲得の戦略を教える為だったかもしれないが、碁盤には、世界観がある。
白と黒。プラスとマイナス。存在と非存在。空間の有と無。宇宙の物質とダークマター。
世の欲望と権力闘争の極みにあるはずのビジネスの覇者が、何故が、抽象思考を求める。
囲碁や将棋もそうだが、美術、芸術に関心を持つようになる。
書や、絵画に。
歳をとると、陶器、焼き物に。
どう焼き上がるか、焼いて見るまでわからない、という偶然性、未知な世界というのも魅力のようだ。
とにかく、自分を超えた叡智、見る事の出来ない未知な世界。
意欲、上昇志向が、そういった世界に向かわせる。
そして、より高いレベルの思考には、抽象的思考が必要になる。
学問でも、数学、物理学がそうだ。
抽象思考とは、又別の方向がある。
小説や、映画。
ここには、特定の価値観で構築された世界観がある。
その世界に、どっぷり浸かる。
歴史小説や、SF映画。
音楽は、抽象的世界として、両方の魅力があると思う。
こんな事を考え出したのも、最近、小説は読まなくなり、映画もあまり観なくなった。
代わりに、アートに対する関心が高まったように思う。
湖山G40周年記念品を益子焼のカップにしたのも、そのせいか。
若い時は、抽象絵画や、モダンバレエに関心があった。
でも、ジャズと、バーボンの世界にも、はまっていた。
所詮、私は、良くわからない人間なのだ。
自分には。
知的な未知への旅は、止まることはない。
パルスオキシメーター 97・97・97
体温36.1 血糖173
好奇心の塊 代表 湖山 泰成