滝から落ちる
正月は、自宅にこもって、今年の経営目標を再検討していた。
基本的に日本経済は、インフレ、金利上昇で、経営環境は悪くなる。
人口減少は、利用者のお年寄りも、患者も、園児も、皆、減少していく。
高齢者医療介護も、保育も、縮小マーケットになる。
常勤職員体制を続けて、職員の昇給を続ける為には、どのような経営をしたら良いのか。
成長拡大で、40年走ってきた湖山Gだ。
丁度、30年経った建物の建て替えが必要になった。
新規開業よりも、建て替えや、施設廃止の方が、困難は多く、力がいる。
資金もかかる。
そういう経営の経験者は、私しかいない。
考えてみると、私にとって、1番辛かったのは、救急病院の病棟を廃止して、大型クリニックに転換した事だ。
患者を集める事よりも、他の病院に移動させる事の方が、大変だった。
その間、収入は減るのだが、人件費はかかる。
当たり前だが、その現実は重い。
だから、都心の多くの中小病院は、実質倒産した。
これから、医療福祉においては、同様な事象が、社会で起こる。
その逆風の環境で、湖山Gはどのようにして、生き残るのか。
まずは、幹部職員の意識改革である。
でも、これが、1番難しい。
厚生労働省、医師会のおかげで、護送船団で守られて来たからだ。
その甘えが、中小法人、施設は、自立できず、破綻して行く。
医師や、看護師のように、国家資格者は、法人が破産しても、職場に困らない。
病院の経営者が、医師で、自己破産しても、資格は失われない。
これは、貴重な医師資格者を守ると言う意味では良いのだが、経営に無責任どころか、無関心な理事長、経営者も生まれる。
社会福祉法人の場合は、補助金等で、行政に手厚く守られて来たので、最後まで、行政が面倒を見てくれると、甘えている理事長も多い。
危機感が薄いだけ、事態を乗り切れるとは、思えない。
国の政策に従う経営は、川の流れに乗った筏(いかだ)と同じ。
行政が引いてくれた、レールの上しか走れない列車と同じ。
行き着く先は、滝から落ちるしかないのか。
医療介護の専業から、副業を始めて、兼業医療福祉法人になるしかないのかもしれない。
兼業農家と同じだ。
湖山の船も、羽とプロペラをつけて、空に飛び立つ改造力はない。
具体的には、まず、医療福祉法人の合併を進め、巨大法人化を進める。
株式会社は、MAもして事業拡大を進める、不動産業にも力を入れる。
医療介護法人は、施設間の連携複合サービスを進める。
具体的には、オンライン診療を、グループ内の医療機関と介護施設で行う。
職員教育事業を、拡大する。
技能実習生、特定技能も増やす。
その為にも、各県に寮を新設する。
そして、地域貢献事業として、地域文化、アートイベントに、より積極的に参加する。
ここは、私の専権、専門担当分野だ。
医療保険、介護保険に頼らない、健康推進事業、総合事業でもある。
その為にも、一般企業並みに、利益収益力を高めなければならない。
税金、補助金に頼らない経営。
混合診療が、もっと認められても、良いと思う。
スタッフの頭数だけの人員配置基準も、時代遅れだ。
個人の能力や、システムの改善の効果を認めるべきだ。
護送船団でも、船団ごと滝から落ちるのは、勘弁して欲しい。
愚痴ではない。
引退の出来ない、終身経営者の覚悟だと思って頂きたい。
血糖136 体重75.2 紅茶の代わりに、ドリップでコーヒーを淹れる。
艦長は、船と運命を共にする。 湖山 泰成
