即断即決速攻の人
役員会や、会議での私をご覧になったら、驚かれる方もいるだろう。
どんな問題でも、悩んで時間をかける事は、まずない。
初めて、その場で提出された議題、問題もその場、その時に結論を出す。
43年の医療福祉施設経営者としての、キャリア、病院会や、セミナーでの経験知、実績。
14000人の職員と、あらゆる介護施設を立ち上げて来た経験。
医療の世界は、良い医療の客観的な価値基準がある程度確立されているが、介護、福祉は、個人の人生観、経済力、家族の影響が強いので、統一された価値基準は、見つけづらい。
多様性、個人の考え方が様々な上に、実は、都会と地方とか、山岳地と海辺とか、地域によって、価値観、あり様が違うのだ。
また、ローカルルールと言われるのだが、同じ介護保険法で成り立っている施設も、行政によって、法律の適用ルールが若干違う。
この市では、許されている事が、この町では不許可と言った事がある。
多数の地域市町村で経営経験は、一つの町でしか運営をしていない法人とは経営経験値が違う。
法律の適用は、時代によっても、監査の担当官によっても、違う気がする。
本当に、良い介護を信念を持って、儲け主義でない対応で行えば、行政官は理解してくれる。
そういう、体験は、幾度もある。
私が、稟議書に決済印を押すのは、その場だ。
先送りにする事はない。
過去の失敗とそれを乗り越えた苦労の経験は、貴重。
現場から1番遠いはずの、私だからこそ、現場の状況に敏感になる。
どんな問題も、事件も、多くは、過去にも起きている。
同じ事は、2度ではなく、3度起きるというのが、私の口癖だ。
どこかの施設で問題が発見されると、その情報を幹部で共有する。
自分のところは、大丈夫ですと、調べもせずに応える施設は危ない。
その危険性は、自分の施設でも起きるかもしれない、そう悩む管理者の方が、経験があるのだ。
未熟な管理者程、自信過剰。
かすかな、わずかな、情報に鈍感なのだ。
現場経験の少ない管理者。
また、パワハラ、セクハラが疑われる上司も、力づくで組織を動かすので、後に明るい前向きな風土を再生するのに苦労する。
私が、即断から、正式な稟議、命令としても、「皆んなで良く相談します」と言って、個人責任を逃れようとする人もいる。
根回しや、庇い合いもある。
事務系に多い。
現場の介護の責任者は、そのような悠長な事はできない。
現場の苦労を体験しているから。
私は、事務手続きに逃げて責任逃れをする幹部を憎む。
稟議書を、私に回せば、自分は、責任逃れをできると考える人もいる。
現場の若者が泣かされているのに、平気なのだ。
湖山Gが、どんなに大きくなっても、私は、現場の責任者なのだ。
少なくとも、現場目線の経営者でありたい。
でも、だんだん、私の耳に届かない事も多くなっているのではないか。
大企業病だと、言い訳も、納得もしない。
怠惰で、無責任な幹部は許さない。
だから、私は、サラリーマンにならず、全責任を負うオーナー経営者になったのだ。
でも、週末は休まないと、体も気力も辛くなって来た。
良いお爺さんになりたい。
髪の毛だけは、白くなった。
血糖132 湖山G代表 湖山 泰成