特養伝説

一般国民は、特養ホームをどのように考えているか。
東京や、横浜なのどの都会では、なかなか入所できない。
議員さんの紹介があると、入所が早いのではないか。
これは、保育園についても、同様に思われていたかもしれない。
行政手続きに、時間がかかる。
などなど。
確かに、10年前には、入所希望者が10倍、5年前には5倍と言われる場所があった。
でも、2年前くらいから、状況は変わった。
町内会の議員への要請が、実を結んで、やっと特養ホームが竣工する頃になると、実際には、入居者が足らない。
それまでに、入所希望していたはずの高齢者地域住民は、どこに行ったのか。
もう、すでに、高齢者住宅に、入居している。
自宅の近くの在宅医療、訪問看護でまだ、特養ホームは利用しなくとも大丈夫。
特養ホームが、個室ばかりとなり、年金では個室料は払えない。
もう、病院に入居している。
そして、竣工間に合わず、鬼籍の人となっていた。
つまり、もう既に、特養ホームは過剰となっていた。
都心、都会地には、無制限に高齢者住宅が建設された。
そこには、在宅医療が提供されている。
介護保険が生まれた時代の想定では、高齢者住宅や、老人ホームや在宅医療は、少数しか存在しなかった。
その分、特養ホームを整備する必要はなかったのだ。
首都圏での、特養ホーム整備計画は、高齢者住宅が増えたベット数分だけ、下方に見直すべきだったと思う。
利用者にとっては、余裕を持って、介護施設を選択できるので良い事ではある。
でも、入居希望者が溢れていると誤解して開設した特養ホームは、営業力がなく、なかなか満床にならない。
特養ホームの経営が赤字なのは、コロナだからだ、人手不足だからだなどと誤解してはいけない。
もう、既に、高齢者住宅マーケットは、過剰なのだ。
人手不足が解消されたら、もっと、ベットは空くだろう。
病院も、介護施設も、やがて赤字倒産が確実に増える。
特養ホームの伝説は、今や昔の話。
老人ホームも、高齢者住宅も、特養ホームも、中小事業者は経営が苦しくなる。
有り得ないはずの、特養ホームの倒産も想定される。
湖山Gの特養は、黒字だが、これからは、中小法人の施設を再生する依頼が多くなる。
湖山Gの財産は、ホテルのような贅沢な建物でも、財力でもない。
毎年、300人の若者を採用し、介護福祉師を育てる人材力だ。
湖山Gでは、医療福祉教育のトライアングルが成立している。
保育園業界においても、同様な状況になるのだと予見している。
血糖223 深夜の夜泣き蕎麦。炭水化物は、魔物だ。
湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅副会長 湖山泰成