訪問介護規制緩和

私は、実家で、親子3人で暮らしていたが、両親が亡くなって、家の管理ができなくなった。
それを機会に、家の清掃や洗濯を、派遣でお願いするようになった。
週一回来てもらう。
大手派遣会社から、年配の女性が派遣されている。
でも、その方は変わらず、我が家と言うより、私を担当して、もう10年以上になる。
その方は、我が家担当が、仕事始めで、ずっと続けてもらっている。
私の都合で、仕事日を変えた時も、担当を続けてくれた。
もう、家族同様になっている。
その日は、私も自宅にいるし、妹も来てくれる。
まるで、実家に家族、親戚が集まったようになる。
湖山Gは、施設ばかりで、訪問系のサービスは、少ない。
これは、ビジネスモデルと言うより、会社の文化の違いと思う。
湖山Gは、銀座の救急病院から始まったので、介護も施設ありきなのだ。
お国は、病院を減らして、在宅を増やす政策だったはずだ。
でも、訪問介護サービスの収入を減らした。
その為に、小さな事業所は、経営が成り立たず、廃業に至ったところが多い。
これは、如何な政策方針かと理解し難かったが、その埋め合わせが、外国人人材による訪問介護を来月から解禁する政策らしい。
これで埋め合わせになるのか。
小規模事業所を潰して、大企業に、収斂させるわけだ。
外国人人材を採用し、教育し、管理できるのは、大規模事業所、大企業だけだ。
それも、弱肉強食のビジネスとすれば、当然なのだろう。
でも、大規模事業所ならば、外国人の訪問介護事業は、可能なのだろうか。
介護は、文化だ。
外国から来た、単身の若い女性が多い。
今迄以上に、問題が起きるのではないかと心配する。
欧米と違って、日本は、外国人を家庭の中で働いてもらう経験がない。
大企業の高齢者住宅に派遣する形態しか、現実的には、管理できないと思う。
大手による、高齢者住宅での老人囲い込みに、訪問を効率的に行うビジネスモデルしか生き残れない。
大手スーパーや、チェーン店しか生き残れなかった流通サービス業と同じだ。
自由主義経済社会の当然のマーケット競争。
でも、介護保険事業ならば、地方の小規模事業者を支援する政策をすべきではないか。
医療介護政策も、農業政策と似てきた。
減反政策プラス補助金による、生かさず、殺さずの、ガラス細工の匙加減政策となる。
もともと、政策はそう言うものだと、理解はしている。
それは、正しい事なのか。
やむ負えない事なのか。
どなたか、国会で、厚生労働大臣に質問していただけないだろうか。
病院施設しかわからない、私の余計な心配なのかもしれないが。
血糖152
湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅副会長
悩める子羊 湖山泰成