歴史の視座
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泰成君が高校の頃。
ミュンヘンオリンピックで、テロ事件があった。
既に捕まっていたテロ犯の釈放、解放を要求として。
犯人チームは、オリンピックの選手を捕虜として、オリンピック村に立て籠もり、狙撃犯と対峙する。
捕虜を盾にして、空港へ行き、飛行機を要求して国外逃亡を図る。
説得する交渉専門家。
遠くからチャンスを伺う狙撃チーム。
そして、なんとか近づこうとするマスコミ取材班。
泰成君は、その頃は、戦争ジャーナリストに関心があった。
その手の本や映画は、全て眼を通していた。
大森実、開高健、小田実などの名前を思い出す。
ベトナム戦争を題材にした映画も多かった。
街には、戦争反対のデモのシュプレヒコールが、こだました。
この手の、映画やテレビドラマはその後も多くつくられた。
ドラマは、全て交渉人が、無事、捕虜を救い出す。
でも、ミュンヘンオリンピックのテロ事件は、最悪の歴史となった。
私は、今でも、歴史的考察が好きである。
過去を見るのと同じように未来も想像し、来るべき事件も予期する。
私の42年間の経営は、常に過去から学び、未来を予測する経営だった。
SFオタクなのも、時空を超えて、未来の歴史までも想像しようとするからだ。
深夜、高い丘の上から、眼下の街並みの灯りを見下ろす。
神の視座とは言わないが、現生から少し離れて、世界を見渡す。
図書館や、映画館で、思索するのは、そんな時だ。
これも、現実逃避の世捨て人と変わらない。
評論家とも、歴史家とも言う。
私の魂は、肉体を離れて、時空を彷徨う。
この日記を書く時も、そういう魂の時間と思って頂きたい。
血糖195 ラーメンを茹でる。
湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅副会長 湖山 泰成