家族のドキュメンタリー映画
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私の授業は、映画を観せる事が多い。
レインマンは、ご存じだろう。
名優ダスティン・ホフマンが、記憶と計算の天才のような、サバン症候群を完璧に演技している。
この映画の見どころは、今や世界トップスターとなったトム・クルーズが、躁病のような弟を対象的に演じているところだ。
役者は、狂人、アルコール中毒、変質者、鬱病などの際立った役を演じたがる。
演技力の見せ所なのだ。
実際、その名演でアカデミー賞を多数獲得している。
認知症についても、そうだ。
「明日への記憶」渡辺謙。日本アカデミー賞。
「アリスのままで」ジュリアン・ムーア。アカデミー賞。
鬱病だと、「ツレがうつになりまして」堺雅人。
この映画は、妻役の宮崎あおいが、日本アカデミー賞 主演女優賞を受賞した。
老人の社会問題を扱ったドキュメンタリーはあるのだが、本数は少ない。
認知症患者を、撮影するのは、許可を家族にもらうのが難しいのだ。
人権の問題に関わる。
そんな環境の中で、画期的に世に出た、ドキュメンタリー映画がある。
「ぼけますから、よろしくお願いします」
その映画の、鑑賞会を、一番町のいきいきプラザで行った。
監督の講演会も同時開催した。
私が観るのは3回目だが、何故か感動の喜びの涙が止まらない。
嬉しさが込み上がる。
登場人物の家族でもないのだが、人間が年をとるのは悪くないなと思える。
特別な物語も、事件もない。
老いた両親が、田舎で2人暮らして行くだけの、淡々とした生活映画だ。
プロの監督の冷静なカメラワークと、一人娘の温かい心の眼が、うまくフイルムに記録となっている。
私も、両親の声のある映像を残しておけば良かった。
私の記憶には、生きた両親の姿や声が残っていて、今の私に語りかける。
実家で暮らしているせいだ思う。
皆さんにお勧めします。
心温まる映画とは、この映画のことだろう。
ご両親のキャラクターと、2人の相性のコンビの良さが絶妙なのだ。
娘である、監督の解説の声も温かい。
多くの参加者は満足されたと思う。
続編に当たる次回作の、上映会も、監督は約束してくださった。
乞うご期待。
4月頃を予定している。
血糖169 卵かけご飯と根野菜スープ、きゅうりワカメ酢。
ポッキー片手で寝てしまった。危険。
湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅副会長 湖山 泰成