義理と人情の浮世
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お酒のない人生を送るようになって10年近くなる。
夜遊びどころか、夕方に寝て、明け方に起きるので、夜の生活そのものがなくなってしまった。
少なくとも、社会的には。
他に違ってきたのは、パジャマの数が増えた。
毎日、きちんとしたパジャマに着替える。
昔は、酔って帰った日には、裸同然で寝てしまった夜もあったと思う。
今はそのような事はない。
週末は、パジャマに、見た目はスーツに見える、パジャマスーツを着ることもある。
誕生日プレゼントで頂いたのだが、ズームの会議に、自宅から参加する時に着る。
相手に、どう写っているかは不安だが、やわらかいので、着心地は良い。
スーツ型のスウェットだと思って頂きたい。
他には、酔い覚ましのコーヒーを飲まなくなったので、その代わり、紅茶を多量に飲むようになった。
小学生の泰成君と同様、今でも、自宅では、ポットで自分で丁寧に入れる。
自分しかいないのだから当たり前だが、お茶は自分で好みの濃さで入れるのが1番美味しい。
緑茶も好きだが、つい、沸騰したての湯で入れて、濃く淹れてしまう。
美味しい緑茶を入れるお湯の温度は繊細だ。
良い日本茶ほど。
お茶を飲むときは、もっと、余裕を持たなければならないのだが、結局、暑すぎるお茶を冷蔵庫で冷やして、水のように飲んでいる。
体の浄化を促しているような毎日だ。
私の瑞々しい、赤ん坊のような肌は、多量の良質なお茶で維持されていると思う。
そして、お茶うけは。
お酒を飲んでいる時は、醤油で良く焼いた煎餅や、軽い塩煎餅が好みだった。
今や、お酒には、絶対合わない、羊羹や、餡子の入った饅頭のような和菓子に変わった。
最近は、職場の女性に合わせて、チョコレートを摘んでいる。
若者への迎合と言われても構わない。
銀座には、高級チョコレート店が増えた。
世の中には、アルコールが減り、甘い誘惑が蔓延している。
出張先の駅には、本当に信じられないくらいの地元名産の甘いお菓子が並んでいる。
また、それが美味しいのだ。
銀座のネオンの誘惑より、魅力があるというのは、実にけしからん。
両親の写真の前に、お供えをすると称してお土産に帰るのだが、後には、妹と分け合って、親の恩に感謝している。
世の中は、親の恩と、世間様の義理と人情。
そろそろ、世間様の義理におすがる時期が近づいて来た。
チョコレートをお待ちしている。
オフィスの女性が。
私と共に。
血糖151 チョコレートが恋しい。心も体も準備万端、問題なし。
湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅副会長 湖山泰成
東日本大震災の時、3月13日にヘリコプター3台で、多量のチョコレートを気仙沼の施設に、支援物資として運んだ。
被災地には、チョコレートと和菓子が1番喜ばれる。