がんばらない人達

泰成君は、毎週少年漫画雑誌を3誌愛読していた。
当時の少年漫画雑誌のテーマは、友情、努力、勝利だった。
強い相手に果敢に立ち向かい、競争に明け暮れた。
そうしないと、生き残れない世界だと、覚悟していた。
でも、今はどうだろう。
自分は、がんばらなくて良いという若者が増えて来た。
無欲と言うか、淡白と言うか、我慢強いと言うか。
それで、淡々と日々の仕事はこなすのだが、長い人生の高い目標には、謙虚に振る舞う。
たった一度の人生、勿体無いと思うのだが、それは、所詮老人のおせっかいにしか思われないのだろう。
若者だけではない。
経営者、幹部も、経営責任については、自分には甘くなって来ている。
人手不足や、インフレ、施設の供給過剰、人口の減少など、言い訳は多数ある。
特に、医療、福祉の世界の雰囲気は一般世間とは違う。
価格など自由度がなく、お国の制度ビジネスだ。
最後は、国が何んとかしてくれるだろうと甘えている。
学校の教師、事務員も同様に思える。
医療福祉教育の個々の仕事の尊さ、個人の責任の重さ。
それは、間違いはないのだが、法人、経営となると、途端に、その厳しさが見えなくなる。
今、世の中は平穏に見える。
これは、コロナ補助金や無利子融資で経営が支えられているからだ。
もう、お国は、融資を補助金に振り替えるしかないのではないか。
銀行が、債権回収を始めたら、倒れる事業者が続出するだろう。
日本のこの危機感のなさは、幸せと思うべきか。
不動産バブル崩壊を経験した我が身としては、そのようには思えない。
そういう、法人を再生させるのも、次の使命だと覚悟している。
食欲が湧かない。
新年への緊張感か、単に暴食が収まって人並みになって来ただけか。

血糖157 昨夜の夕食はチョコレートだけ。
湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅副会長 湖山 泰成

銀座湖山日記

Posted by shimada