夏休みの図書館
泰成君の夏休みは、連日、図書館で散歩する事だった。
端から端まで歩いて、本の背表紙を見て、中身を想像する。
その頃は、科学、特に地球物理学、数学に憧れがあった。
地球氷河期、大陸移動説、日本沈没。
泰成君の家庭教師は、後に南極越冬隊長に成る人だった。
ブラックホール、素粒子、ビックス粒子、クォークなどの用語は、新聞にも取り上げられるようになった。
宇宙の神秘は、生命の誕生、自我の認識の謎まで広がる。
泰成君の憧れは、アインシュタイン、湯川秀樹だった。
同じノーベル賞の小柴昌俊先生は、父の一高の同期生で、幾度もお会いした。
ニュートリノを捕まえる、スーパーカミオカンデのお話を伺う事ができた。
そして、ALSを発症しながらも、研究業績を残した、スティーブン・ホーキング。
生命物理学、DNA二重螺旋の発見も忘れてはいけない。
これからならば、数学AI、チャットGPTだろう。
子供の科学心は、SFに繋がる。
先日、私の話す様子の画像をコンピューターで取り込んで、この日記をまるで私自身が読んでいるように合成画像を作れますという話が来た。
この日記や、講演データを収集した鉄腕経営者人造泰成君は、どんな質問、相談にも、私より冷静で正しい答えを出せるようになるのだろう。
一度対決してみたい。
地獄に落ちた自分と対決するストーリーは、SF映画に多い。
スーパーマンにもバットマンにもあった。
メカゴジラと戦うゴジラもそうだ。
スターウォーズの、ダークサイドに落ちたジェダイの話にも通づる。
善と悪との対立と統合は、泰成君の人生の研究テーマ。
結論は、死ぬまで出ない。
死んでも出ないだろう。
世の中の謎を究明して、明らかにするのは、知的好奇心に尽きる。
今日は、哲学史の本を読むつもりだ。
台風5号のニュースを確認する。
アメリカはハリケーン、日本は台風、線状降水帯。
日本に安全な所はあるのだろうか。
能登地震225日 血糖133
湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅理事
今日は哲学史の本を読む 湖山 泰成