火蓋を切る
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パリオリンピックの火蓋が切って落とされた。
火蓋を切る。
この言葉を新聞で読むのは、マラソンか甲子園か選挙かオリンピック位だ。
火蓋は、火縄銃の火皿を覆う真鍮製の蓋の事。
この火蓋を開く事を、何故か切ると言う。
火蓋を開ける、と言った方が、これから松明に火を灯すのに相応しいはず。
でも、切るの方が、緊迫感、切迫感が伝わる。
火蓋を切って落とすとは、幕が切って落とされたとの混同で誤用。
歌舞伎の開演の時に相応しい言葉だ。
医療介護経営の世界では、中小事業者の倒産、閉鎖が始まり出した。
私にも、既にいくつかの話が、持ち込まれて来た。
しかも、同時に。
閉校した大学のキャンパスも、見てきたが、大学は財力があって、持ち堪えている。
でも、医療介護事業者は、殆どが中小。
また、全国共通の医療保険、介護保険の制度の下、事業者は、皆同意に苦しくなる。
少子高齢化社会。
子供と老人という、利用者、の絶対数が減る。
これは、施設数を減す以外にはない。
お国は、老健特養、保育園を開設するにあたり、建築補助金、公的資金を提供して来た。
老朽化した施設を取り壊して閉鎖するにも、大金がかかる。
その費用を積立してある法人はないと思う。
退職金も膨大になる。
介護保育事業者の殆どは、家族経営の中小事業者だ。
これから、5年から10年の内に、それらの施設の多くは地域から消えているだろう。
これは、いつの間にかなくなった、旅館や民宿を思い出す。
補助金の入った、施設は、むしろ自己清算、自己廃業ができず、倒産、民事再生まで行ってしまう。
これは、お国に考えて欲しい。
閉鎖させたいならば、新たな事業精算補助金と公的融資返済免除を検討して欲しい。
統合して閉鎖された、公立小学校の跡地は、特養ホームになった。
閉鎖せざる負えない社会保障施設の施設は、自治体が購入してくれないものだろうか。
使い道は。
広域地震災害時の食糧備蓄をした災害センター。
建物が使えない場合は、空き地にする。
災害対策にもなる、家庭菜園として、地域住民に貸し出して欲しい。
私は、芋を作って、消毒薬、焼酎を作る。
自助、自己救済になるかは、自信はない。
能登地震210日 血糖144
湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅理事
日本棋院支援 湖山 泰成