築地場外市場

築地場外市場の近くのマンションに住んでいた事がある。
隈研吾先生の設計で、東京湾花火も隅田川花火も遠くに見えた。
銀座の映画館にも近く、便利だったのだが、1人もの生活と健康に不安を覚え、まだ両親の健在だった実家に引っ越したのだ。
そして、今は、また、実家でも、独り身の風来坊生活となっている。
昨日は、築地の古い知人の偲ぶ会で、築地本願寺に行った。
その帰りに、数ヶ月ぶりに、築地場外市場に買い物に寄った。
場外市場とは、専門卸商でない、素人でも、買い物ができる店が並んでいるところである。
だいぶ昔から、外国人の観光名所になっていたし、市場が移転してからは、より、観光客目当ての店が増えていた。
それが、徹底して来た。
まるで、観光屋台の群れだ。
焼肉串焼き、ミニマグロ丼、果物、お菓子。
美味しそうだし、実際、観光客が並んでいる。
びっくりしたのは、値段が昔の倍くらい高い。
円安なので、それでも、外国人観光客には、お得に見えるのだ。
馴染みのラーメン屋や、蕎麦屋は、どこに行ったのか。
驚きながらも、いつもの店で、イクラやタラコ、明太子をまとめて買った。
半分は、統括本部の職員のランチ用である。
事務所で、施設のあるところのお米を炊いて、事務所でランチを済ます。
特に今は、決算期で、職員は皆忙しい。
私の方は、保育園の新人園長とランチミーティングをした。
もしも、私に娘や孫がいたら、入園させたいと思う保育園を作って欲しいとお願いした。
今や、保育園では、自分がお世話になれないのが、残念。
生まれ変わったら、是非、お願いしたい。
その頃にも、保育園には、湖山Gから、鳥取倉吉メロンや、山形さくらんぼが、送られている事を願っている。
老後の人生を楽しむには、歯を大事にしておくことだ。
昔よりも、歯磨きや、うがいの件数が増えた。
今更遅いのだが、やはり、入れ歯はできるだけ避けたい。
帰りに、銀座の老舗のメガネ店に寄った。
久しぶりに、新しいメガネを作ったのだ。
鏡に映る顔は、今は亡き父親とそっくりだ。
嫌になるくらいそっくりだ。
もうひとつ欲しいと、べっ甲のメガネをかけてみた。
驚いた。
嫌になるくらい、祖父に似ている。
これをかけたら、間違いなく、妹に笑われるな。
そう、思い、だいぶ迷ったのだが、結局、注文した。
間違いなく、今年最高額の買い物になった。
もう、タクシーで失くすわけにはいかない。
メガネチェーンをつけようか、迷っている。
歳をとって、おしゃれに関心がなくなっていく自分が悲しい。
習慣と、楽が第一になっている。
高齢者の7人に1人が認知症の時代だ。
それも、自然な事なのだろう。
これも、老いる人生の受容だ。
頑固な老人には、なるまいと努力はしている。
職員は、そうは思わないかもしれないが。

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湖山G代表 サンダーバード代表  湖山 泰成

銀座湖山日記

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