2.5次避難
1次避難 地震直後に体育館や公民館へ
1.5次避難 余震に備えて少し離れた大型施設へ
2次避難 当面の生活のために被災自治体以外のホテルや病院へ
能登半島被災地に支援に行って来た、PTの報告をメールで別送する。
介護施設に支援に入った。
現地施設では、既に、コロナ、ノロが発生している。
避難者を受け入れているから、通常より入所者が多い。
更に、ボランティアが外から入っているので、食堂などでの感染リスクは通常より高まる。
支援ボランティアの生活環境も、悪いので、支援者の健康も危うい。
報告している支援スタッフには、抗原検査キットをかなり多数持参させたが、足りるはずがない。
今週、現地に向かう、対コロナ特別支援車両カートには、冷凍食品だけではなく、抗原検査キットも多数持ち込む。
支援施設だけではなく、ボランティアがトイレに集まる道の駅で、支援物資を支援ボランティアに配布する。
地域状況と、カート支援隊の行動は、YouTubeに上げるので、関心のある方は、検索して頂きたい。
広域災害において、病院、介護施設、保育所は、断水、停電などがあれば、機能を安全に果たすことは、異常に困難となる。
私は、東日本大震災の経験からそう思う。
震災2日後に、東京から気仙沼の老健にヘリコプター3台で緊急着陸をした。
施設は、当然躯体にヒビが入り、断水、停電状態。
暖房も、エレベーターも、トイレも使えない。
雪が降るような、冬の酷寒地域では、停電断水状態では、施設は機能しない。
入居者の老人は命を削る。
この状態では、1次避難所から、できるだけ早く、遠方の安全な、同様の機能を持つ病院・施設に移動すべきだ。
気仙沼の老健100人の入居者は、行政の反対を押し切って、山形県の湖山Gの病院にすべて緊急搬送をした。
そうして、3ヶ月以上をかけて、半壊した老健を修理して施設として回復させた。
同時に、職員寮も建てた。
施設入居者については、2次避難所をパスして、同様の機能を持つ病院・施設に搬送すべきだ。
そこに、支援スタッフだけを送るよりも、現実的だと思う。
病院会が、斡旋して、病院は、隣県の病院へ。
社協や行政が斡旋して、特養は、隣県の特養へ。
老健協会が斡旋して、老健は、隣県の老健へ。
グループホーム協会が斡旋して、グループホームは、隣県のグループホームへ。
地域的には、安全な隣県が現実的だと思う。
でも、縦割り行政管区の敷居の高さもあり、そのようには、迅速に移動は、全くなされていない。
半島の地域住民は、地元地域の一体感が高く、バラバラに移転する事を精神的に拒んでいる。
でも、市町村は、どこも、遠方の姉妹都市を持っている。
観光やイベントばかりでなく、こういう災害の時ほど、その関係性を生かして欲しい。
湖山Gは、避難所への支援だけではなく、個人ボランティアへの、生活医療支援を準備している。
様々な理由から、受け入れ態勢が間に合わず、支援者と市町村、避難所との連携の齟齬が起きている。
残念な事だ。
カートを通して、現地ボランティアの健康相談をオンライン診療で、行う準備をする。
夏場に想定していた感染症が、冬場の今から始まっている。
キャンピングカーの購入を予定しているが、間に合いそうにない。
現状のカート3台から、出動させる。
血糖150
ジェフ・トレーシー 湖山G代表 湖山泰成