半島防災
30年前に、能登半島に行った事がある。
半島の先の町から招聘を受けて、視察に行ったのである。
当時は、まだ珍しい老人保健を開設してほしいとの要望だった。
行って見ると、半島を周遊する海岸沿いの観光道路のみで、平地がない。
西伊豆に似ていると思った。
結局、可能な土地が見つからず、計画案までも進まず、お断りする結果となった。
当時は、日帰りができず、一泊しないと行けなかった。
距離よりも、東京との時間がかかるのが、負担だった。
そういう面では、当時は、島根も同じだったけど。
半島は、離島に近い。
交通不便もあるが、町民の文化や意識が閉鎖的。
自立心が強いとも言える。
2次避難所への転居に、抵抗があるのも理解できる。
15年位前に、伊豆半島で、特養ホーム開設や、公立病院の民営化の話があった。
これも、検討で終わった。
現地の人材採用も、外部からの投入も、難しかったからだ。
今回の能登半島で、倒壊した病院や福祉施設の再建は容易ではあるまい。
金沢や、都会地に再建するしかないと思う。
これも、また、行政区の問題が出てくるのも間違いない。
東日本大震災の後の福島県でも、そうだった。
被災地の町村に、病院福祉施設を当時のままに復興するのは、現実的ではない。
それが、関係者にわかっていても、政治家や官僚は、法律や被災者の希望を盾に、現地建設計画から離れられない。
法律の壁を越えるには、町村施設を県立に変えて、県内の別の市町村で再建するしかない。
でも、それでは、元の市町村の役場の仕事がなくなってしまう。
大震災の基礎自治体は、県か国の特区にして、国家予算を直接投入すべきだと思う。
アメリカのような、巨大な国立公園にするのも良い。
新しい能登半島の都市計画を考えるのが、政府の責任だと思う。
誰も、賛成できないだろうが。
湖山Gは、伊豆半島にも、施設がある。
東海大震災の場合の、防災計画と救援計画を至急見直す。
東京の防災は、政府と東京都の仕事だ。
関東大震災の後の東京は、どうすべきか。
農地と、太陽発電と大空港と港と、ディズニーランドの復興から始まるのだろうか。
絶望しかない。
民間は、祈るだけだ。
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パルスオキシメーター 97・96・97
体温36.6 血糖146
空と海へ 湖山G代表 湖山 泰成