新年から年度末
不思議に思う事がある。
何故、年度は、4月から始まるのだろう。
新年が明けて、私は、毎年1月2日には、銀座の百貨店や老舗店に行く。
干支のネクタイや、香水を買うのだ。
今年は珍しく、ワイシャツをオーダーした。
昔のワイシャツの首周りが、きつくなったからだ。
多少太ったのか、洗濯で縮んだのか不明だ。
だから、怖くて、最近は、体重計に乗らないようにしている。
ワイシャツは、2月に出来上がるが、その時迄に太ることがないように努力したい。
泰成君は、小学生の頃は、新年正月に新しい木綿の下着を身につけたように思うが、最近は丈夫で、何年も使い回している。
若い頃は、素肌にワイシャツを身につけていたが、昨今は、寒くてそんな事はできない。
冬物の下着を身につけている。
今年は、年寄りには、寒さが身に染みる。
朝方は、シャワーだけではなくて、暑い風呂に入るようになった。
歳をとると言う事は、人間らしくなると言う事でもあると気がついた。
更に、父のように、饅頭や羊羹を美味しいと思うようになった。
熱いお茶で。
初めは、情けないと思ったが、今は、受容の時期に入った。
後、面会の相手の名前が、すぐに思い出せなくても気にならなくなった。
相手が、私の名前を知っていてくれるのなら、こちらは困らない。
人間が寛容である事と、良い加減である事は紙一重だ。
さて、話を戻すと、1月は、毎日干支のネクタイを締めて出社する。
昨日は、経営基本会議で、湖山G全法人の月次決算の報告を受けた。
もう、年度末の決算の落ちどころが、気になる。
2月は、日数が少ないので、単月赤字になる施設もある。
それで、今のうちに、年度末の設備投資や償却を考える。
幸いにして、今期は、計画以上の利益を上げそうだ。
これは、一重に、現場全職員の働きで、コロナクラスターを最小限に留めたからだ。
通年、コロナ検査キットに、2億円を投じている。
施設で、1人でもコロナ陽性が出たら、全員を検査するのである。
家族まで。
過剰な検査だとは思わない。
施設でコロナクラスターが発生すると、1億円の減収となる。
万全なコロナ対策は、決して、経営的にも損にならないのだ。
医療の基盤の上の介護。
それが、湖山医療福祉グループの真骨頂だ。
その経営の年度末の結果は如何相成るか。
そんな事を、1月には思案するのだ。
調べると、世界的には、3月年度末というのは、多くないらしい。
12月決算になるとどうだろう。
学校については、1月入学よりは、桜の花の頃の入学式の方が嬉しい気もする。
役所や、国会のスケジュールの都合だろうか。
理事長の私は、職員には、赤字でなければ良いよと言っている。
利益が大きすぎる施設には、人員が足らないためではないか、人件費が不十分なのではないかと問いかける。
過酷な人員体制では、健全な医療福祉サービスは継続できない。
離職者の多い、ブラックな事故の起きる病院施設となる。
でも、黒字が大きいと嬉しい。
期末には、職員の食事会にも、銀座で贅沢をしようと気がはやる。
明日の日曜日には、永年勤続者と観劇と食事会がある。
これも、経営が黒字だからだ。
私は、職員の稼ぎでご馳走に御相伴させてもらう立場だ。
幸せな経営者だと思う。
感謝。感謝。
こんな時に、父がいてくれたならばと思う。
パルスオキシメーター 96・97・98
体温36.4 血糖168
人生の年度末 湖山G代表 湖山 泰成