機関投資家
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大手生命保険が、福利厚生代行会社の買収をしようとしている。
総額2900億円。
優良大企業が、同業の中小同族会社や、赤字会社を買収するのと違う。
業界の2位3位連合合併でもない。
垂直統合ではないが、斜線統合買収とでも言おうか。
生命保険は、日本が1番成長したのではないか。
サラリーマンが、結婚と出産を前提として、家族の為に保険に入っておく。
やがて、ローンで住宅を取得する。
同時に、生命保険に入って、万が一の為の担保とする。
その為の、職場での販売ルートも、細かく整備されて来た。
一大金融産業だと思う。
生命保険会社には、現金が山のように積まれ、投資先に困っているだろう。
人口減の日本において、保険販売そのものは下り坂は当然。
新たな未来への投資先を見つけるのに、苦労しているのかもしれない。
まずは、老人介護会社の買収が考えられる。
生命保険を担保に、終身利用権の老人ホームに入居する。
これは、わかりやすい。
営業も一本化できるかもしれない。
でも、このスキームは、自動車保険と整備会社の例みたいに、囲い込みのビジネスモデルだ。
不正請求の問題を起こす危険もある。
最近のスキャンダルを見れば、想定されるリスクだ。
保険会社は、機関投資家だ。
高齢者医療、介護事業の業界再編のコアになるだろう。
さて、私は、どこの保険に入っていたろうか。
昔、借金をする度に、銀行紹介の保険に入っていた時代がある。
何処に、いくら入っていたかは、死んで受け取ってみないとわからない。
自分が受け取れないものには、無関心なものだ。
悲しいが。
パルスオキシメーター 98・98・97
体温36.2 血糖185
個人投資家 代表 湖山 泰成