地域格差と公私格差
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医療保険、介護保険の点数単価は、ほとんど全国一律。
でも、これは、不公正だと思う。
公平とは違う。
銀座の職員の交通費は、電車通勤で、1人2万円くらいではないか。
地方だと、ガソリン代で、1万円もかからないと思う。
住宅手当も、数万円違う。
社宅の費用も、5万円以上違う。
職員100人の規模の病院施設で比較して欲しい。
毎月数百万基本経費が違う。
年間の人件費の差は、経営努力では、埋めきれないのが現実。
実は、電気ガス水道、そして下水道代も、東京は高い。
そして、最後は、土地代金。
医療、介護は、大型施設だ。
土地を買って建てても、建物を借りても、その費用の差は、莫大。
比べようがない。
その差を、部屋代や、客数の差で埋めようがない。
銀座での商品や、レストラン、ホテルのサービスを全国と同様に出来るなどとは誰も考えまい。
でも、医療介護は、ほとんど同じ収入しか得られない。
これは、悪平等で、不公正だと思う。
今度、公務員の給与制度に、地域格差の是正がなされる。
一般職員の給与は、民間病院施設より、公務員の方が高い。
退職金や年金も比べようもない。
それでいて、公的病院施設には、莫大な補助金が税金で補填されている。
これは、不公正ではないか。
学校も、公立と私学がある。
学費は、大きな差がある。
私学の授業料を、国立と同額に強制してみたら良い。
私学は成り立たない。
なのに、何故、医療福祉は成り立つと思うのか。
政治、行政よりも、国民に聞きたい。
不思議に思わないのかと。
医療介護の点数改正も、より一層地域格差を評価してほしい。
全国一律で、点数が上がるとか下がるとかの評価は無意味だ。
財政当局の立場ではわかるが、現場での経営実態は、様々。
自由価格制度でないのなら、どの地域でも経営が成り立ち、他の産業に負けない収入を保証して欲しい。
医療介護も、多様性が必要だ。
各専門医制度の元で、ブラックジャックや、赤髭のような医師はいない。
地方は、かかりつけ医制度を求めるかもしれないが、都会の患者は拒否をするだろう。
いくつもの、専門医療機関を使っているからだ。
かかりつけの救急総合病院ならわかるが。
また、医師からみて、遠慮したい患者もいる。
医師、患者双方からの選択の自由の方が大事だと思う。
かかりつけ医制度も、地域によって実態は違ってくると思う。
狭い島国日本なのか、多様性の幅のひろい国なのか。
わからない。
為政者のせいにしてはいけない。
国民が選択すべきなのだ。
パルスオキシメーター 97・97・98
体温36.6 血糖189
かかりつけ患者 代表 湖山 泰成