自費の特養ホーム
日本の医療費は、殆どは、国民皆保険の医療保険。
これは、世界に誇る素晴らしい制度だと思う。
でも、一部は、自費でも、診療は受けられる。
交通事故などの、自賠責保険を利用する場合である。
美容整形、健診・ドックも医療保険ではない。
自費の価格は、相場があるが、一応自由価格。
歯医者に至っては、銀座の歯科は、殆どが自費。
でも、銀座の医科クリニックは、保険診療が多い。
さて、経営安泰のはずの、特養ホームも、ここ数年、経営が危うい。
コロナでデイ、ショートの利用者が減った。
個室で生活保護は入れない。
安い高齢者住宅が増えた。
電気代の高騰。
人件費の高騰。
人材紹介料、派遣料の増加。
理由は様々だが、問題は、収入の利用料は、行政認可一律で、施設側が自由に決められない事である。
自由主義経済の国で、サービス価格が国家統制になっている。
それならば、採算が合うように、国が責任を持って価格を決定して欲しい。
現在、特養ホームの62%が赤字。
コロナ融資制度で、維持されている施設も多いと思う。
来年の介護保険の改正で、更に、介護保険単価が下がると言われている。
特養ホームは、日本の社会保障制度の基本だと思うのだが、これで良いのだろうか。
民間法人として、自助努力を強いるのなら、価格決定権も、法人に委ねるべきだ。
ホテルや、私立学校のように。
でも、そうはならないだろう。
このままでは、経営的には、社会福祉法人の特養ホームは、消耗していくだろう。
お国は、全産業に給料を上げろと言っている。
せめて、介護事業の担い手の給料を上げられるようにしてほしい。
病院のように、部屋代だけでも施設が決められるようにしたらどうか。
規制業種の競争は、矛盾していると思う。
高価な終身利用権の株式会社の有料老人ホームと、補助金を貰っている社会福祉法人の特養ホーム。
どちらも、介護保険の基盤に立っている。
良く出来た制度なのか、整合性が取れていないのか。
どちらも、運営している湖山Gの経営者としては、返答しずらい。
今は、どちらも、経営の曲がり角に来ていると思う。
新たな正しい道を探すのが、経営者の役目なのだが。
パルスオキシメーター 96・98・99
体温36.3 血糖153
リベラル社会主義者 代表 湖山泰成