甘い生活の苦悩

若い時は、夜の会合でお酒を飲んで人脈を作る事に精を出した。
病院会、銀座の老舗の会、異業種の勉強会、新しいレストランに行く会、父の代理で出席するVIPのパーティー、作家や小説家の溜まり場のバー。
そして、翌朝は、二日酔いで、政治家の朝食会でコーヒーを飲んで過ごす。
これが、1日の生活のリズム。
そして週末は、二日酔いで、映画館で寝ているか、美術館で散歩しているか、ベットで本を読んで過ごす。
今や、泰成君は、人生の過ちに気づき、お酒をやめ、健康茶やサフラン茶で身を清めている。
体内アルコール度は、問題がなくなり、日々、血糖値を気にしながら甘い物を摘んでいる。
何と言う、生活の変化か。
夜のお付き合いは、全滅。
昼のビジネスランチのみ。
政治家の夜のパーティーもなくなり、朝食会ばかり。
コロナで、社会は変わった。
これでは、飲食業は大変だろう。
でも、おかげさまで、毎月の検査データーは、信じられないくらい健全。
多分、この日記を読んでいる貴方より、内蔵データは、良いのではないだろうか。
運動テストもしたが、年齢の割には良い方だと言われた。
深夜、夢にうなされる苦悩は、クッキーや和菓子を食べたいと言う切ない欲望を我慢する事である。
欲望に負けた翌朝は、血糖値に正直に現れる。
私の肉体は、心と同じ位、素直である。
深夜、目が覚めたらまず、血糖を測る。
今は、リブレと言う装置で、体温より簡単に血糖を測れる。
高いと、血糖が下がるまで、スクワットをする。
この涙ぐましい努力を何故今迄してこなかったのか。
老境の悔悟の極みである。
血糖が高いと、お菓子やご飯は制限する。
自業自得。
さて、本日は、ご飯や蕎麦を食べる事ができるであろうか。
私の人生の苦悩は、この程度のものである。
幸せなのだろう。
取り巻きの職員や、主治医のおかげである。
感謝はしているのだが、自己管理は、長くは続かない。
人生行脚は、苦悩の連続である。
他力で生かされているとは、私の生活そのものだと納得している。
ありがとうございます。

パルスオキシメーター 98・98・98
体温36.5 血糖144

許されざる者 代表 湖山 泰成

銀座湖山日記

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