走る亀
銀座を歩いていると、店舗サービス業の競争の厳しさを感じる。
飲食業も、大手だからといって、安心はできない。
銀座にお店を出すと言うのは、全国制覇をして、銀座に到達したとも言えるし、資本に物を言わせて、銀座にショールーム店を出したとも言える。
とにかく、皆、銀座頂上作戦を目指す。
グローバル資本主義の悪弊だと思うが、経営者の皆さんは、創業の時から、全国500店とか、アジアを目指すとか目標が高い。
上場を前提に、資金を集めるので、短期で利益を上げなければならない。
その為の計画は、付加価値を上げるのではなく、売上を増やす。
それには、店舗数を5年で10倍にするなどと、簡単に計画を作る。
中国に進出すれば、100倍だ。
人口の1%を顧客に取り込めれば、売り上げ倍増は確実などと事業計画を発表する。
IT長者を目指すみたいに。
でも、医療介護保育は実業だ。
マンツーマンの人間愛の仕事だ。
愛は、工場生産も、コピー生産もできない。
良い母親を多量生産で育てる事はあり得ない。
経営者は、皆さん、情熱家で、意欲的だ。
皆さん、怠けないウサギだ。
自分に合わせて、ゆっくりと前に進みたい亀も、ウサギに負けぬように、走らなければならなくなった。
私は、湖山Gの経営を、走らないように気遣って来た。
転ばぬように、谷に落ちぬように。
でも、最近の湖山G構造改革の仕事は、走る亀のようだ。
今は、空を飛ぶ亀になった夢を見る。
これは、悪夢だ。
漂えど沈ます。
波間に浮かぶ、マンボウか亀になりたい。
パルスオキシメーター 99・99・98
体温36.6 血糖162
竜宮城に帰りたい亀 代表 湖山 泰成