銀座再見

2023年9月9日

最近、銀座の事務所から動かない。
この古いビルも来春には壊して、建て替えなければならない。
そう思うと、この古いビルも愛おしい。
ランチは、懐かしい銀座の老舗で食べようと思い、昔、お世話になった銀座の先輩のお店を回っている。
オーナーも世代交代をしている。
私は、銀座に来た頃は、もっと若かった。
でも、とにかく、銀座をもう一回行脚しようと思う。
銀座は、3つの顔がある。
昼の商店の顔。
昼のビジネス街の顔。
夜の歓楽街の顔。
どれも素敵なのだが、今の私は、昼の顔をもい一度見直そうと思っている。
私は、銀座若旦那の会も、ロータリーも、若くして入会し、銀座の先輩に社会を教わった。
三味線も、謡も、踊りも、酒の飲み方も。
もう、その日常は無くなったのだが、昼の銀座の顔を見て回る事にした。
どこの店も、世代交代が進んでいるが、良い方向に向かっていると思う。
次の銀座の担い手は、私の世代よりも優秀だ。
最近、湖山Gの若手幹部を見ても同様に、優秀だと思う事が多くなった。
単に、自分が老いたと感じているだけかもしれない。
そうだとしても、未来を担う若手を頼もしく思えるようになったのは嬉しい。
この日記も、自分の記憶を留めておきたいと思って始めた。
できれば、若い後継者に伝えておきたいとの思いで、続けた。
今は、毎日の日常となったが、昔の両親の思い出日記となっている。
毎日、リハビリも兼ねて、銀座散歩を続けて行こうと思うのだが、事務所の若いスタッフににも、銀座の良さを知ってもらいたいと願っている。
昨日は、銀座の老舗で、天ぷらを食べたのだが、懐かしくも嬉しかった。
里帰りなのだろう。
そのお店で天丼を食べたのは、40年前の話だ。
その店主にも銀座の老舗の先輩としてお世話になったのだが、今は娘さんが次いでいる。
銀座湖山を継ぐのは、今の湖山のスタッフ達だ。
この天ぷらの味も、いつかは、私と一緒に味わって欲しい。
そう、思うと、ますます美味しく思てきた。
父もそう思っていると信じている。