湖山が求める人
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新卒採用のパンフを作り直す事になり、採用1年の新人と学生と談話会を催した。
学生からの質問に、湖山Gはどのような人材を求めているかと質問があった。
必ずある順当な質問である。
きっと、大学の就職カウンセラーからも、教えられて来たのだろう。
私は、いつもこう答える。
湖山Gが求めているのは、君だよ。
医療福祉の仕事に憧れて、今日、この場に足を運んで来た君だよ。
湖山は、スタッフの個性を大事にし、個人のやりたい事を実現する共同体。
湖山Gは、煉瓦造りの城ではない。
日本の城跡の石は、自然のそのまま、一つとして同じ石はない。
でも、その形の違う石がうまく重なると、信じられないくらい強固となる。
君たちを、同じ形に削ることはない。
今の個性と、希望をそのままで湖山Gに来て欲しい。
湖山Gは、君たちを同じ色に塗り替える事はしない。
君たちが、湖山の色を塗り替えていくのだよ。
君1人が、湖山Gに加わるだけで、未来の湖山の重心は変わって行く。
湖山が求めるのではない、君が湖山を求めるのかどうかだ。
湖山は、広い。
君に相応しい、港は、船は必ず見つかる。
見つからなければ、君自身で新造船を作るのだ。
それが出来るのが、湖山。
私は、船のオーナーかもしれないが、乗組員は君たちだ。
そして、やがては、船長にもなれる。
船を守るのは、君達だ。
私は、陸の上の船主に過ぎない。
冒険の航海は、君達のもの。
自分自身で、自分の人生を切り開くのが、湖山だ。
志のある者にとっては、湖山はやりがいのある職場だ。
私が選ぶのではない。
君自身が、湖山を選ぶか、どうかなのだ。
できれば、選んで欲しいと願っている。
だから、今日も、私自身がこの場に会いに来ているのだよ。
質問はありますか。
私が答えます。
私がこう言って、その場で質問する学生は稀なのだが、いつも同じ話をしている。
そうして、毎年400名の新卒が入社する。
この職員達が、私のお客様なのだ。
満足してもらえるかどうかは分からないが、納得できる人生を送って欲しい。
終身、定年を超えて働き続けて欲しい。
湖山Gには、親を入れたい病院、自分が入りたい介護施設。
そして、自分の子や孫を入れたい保育園。
社宅もある。
先輩と後輩に励まされて、人の命を守る。
何よりも、自分が幸せになる。
自分が不幸になって、人を幸せにする資格はない。
そう、父に教わって40年になる。
そう語りながら、出席者と記念撮影をした。
来てるのは、10年前の撮影の時と同じスーツ。
髪の毛は白くなったし、正直、少しきつい。
ピンバッジは、錨。
社会人としての航海の発進に、船の錨を上げろ、とのメッセージを込めて。
パルスオキシメーター 96・97・97
体温36.4 血糖214 食後です
銀座から羽ばたけ 代表 湖山 泰成