サンタが街にやって来る

泰成君は10歳。

どこの家でも、クリスマスイブは、サンタがやって来た。

湖山家も、ツリーが飾られ、ケーキにロウソクが灯る。

ツリーの下には、リボンの飾られた、プラモデルのプレゼントが。

ブーツの形のケースにお菓子が。

そして、泰成君の大好きな子守唄が聞こえる。

「サンタが街にやってくる」「ホワイトクリスマス」「サンタがママにキスをした」

そんな、クリスマスパーティーは、もう、どの家庭にもないのかもしれない。

だからこそ、湖山Gの母子支援施設では、温かい家庭的なクリスマスパーティーを続けている。

どの病院、介護施設、保育園、母子支援施設でも、クリスマスイベントは欠かせない。

どこにも、参加したいのだが、今も、出席を欠かさないのは、母子支援施設のイベント。

社会福祉法人の理事長を務めていて、良かったと思える1日だ。

もう、サンタ役は、町内会の方に譲ったが、それでも、メロンの叔父さんとして、子供に歓待された。

メロンについては、鳥取の施設のおかげで、感謝している。

今では、静岡からは、お茶。

福島からは、お米、梨。

山形からは、サクランボや桃が。

全国の湖山Gの施設から、地域の産物が、母子の家族に届く。

湖山のふるさと納税と呼んでいる。

昨日のクリスマスイベントは、例年通り、職員の飾り付けが凝っていた。

ツリーの明かりも眩しいほどだし、ディズニーの人形も、たくさん並んでいる。

絵本や、DVDもいつの間にか増えた。

ツリーを片付けるのが惜しいと、いつも思う。

施設内の図書室は、お菓子の部屋となっていて、子供達が、袋いっぱいに好きなお菓子を詰めている。

私も、袋一杯のお菓子を、お土産に貰った。

疲れ果てた泰成君は、布団の中で夜食とした。

プレゼントに囲まれた泰成君は、いつも、サンタさんには、誰がプレゼントを贈るのだろうと、心配していた。

10歳の泰成君は、自分がサンタの歳になる事など、夢想だにしなかった。

おやすみなさい、良い子達。

血糖135  体重73.2   髭のないサンタ 湖山 泰成

銀座湖山日記

Posted by Meguro