現状維持では生き残れない

銀座老舗の店から教わった事は多い。

長く続くブランドの商品ほど、常に新商品を開発している。

昔からの、味、品質を守っているわけではない。

湖山のお土産として、湖山の焼印の入ったカステラを作っている。

その、銀座の有名なカステラの社長が言っていた。

カステラと言えども、味は毎年変えている。

昨年は、フランス菓子のパティシエを雇って、味の研究をした。

塩味も、年々、薄くなっている。

こうした、日々研究と革新が、あって老舗の歴史を支えるのである。

どんな、商品も、お店も、昔のままでは、生き残れない。

一時の流行、流行りとなっても、10年以上残っているものは少ない。

どんな法人も、病院も、介護サービスも、現状維持では生き残れないのだ。

医療保険、介護保険の施設でも、所詮、同じである。

ただ、そのマーケットは、自由市場ではない。

厚生労働省と財務省が、財政優先で、制度を、マーケットを、変える。

施設体系も、変える。

施設の寿命を、変える。

2年毎に、保険点数を変える。

成長は、全てを癒すと言う。

でも、その成長の道筋は、同じ道ではない。

常に、新しい道を探し、登って行く。

常に、新しい農場を開墾して行く。

その為には、昔からの仕事を整理し、止めなければならない事もある。

今迄、苦労して軌道に乗せた施設でも、30年経てば建て替えなければならない。

その時に作る、新しい城は、昔と同じ規模ではない。

新造船は、昔と同じ性能ではない。

湖山Gが、残すべきは、建物ではない。

湖山の職員、人間である。

その人間も、成長し、過去と同じではない。

成長し、後輩を育てる、指導者となっている。

私は、老いるわけである。

古希を祝い、今週は、毎日、ケーキを楽しんでいる。

試写会に行った。

主人公が、アルツハイマーになりながらも、家族の愛に支えられて生きていく映画だった。

出だしの、歌、スマイルで心をグッと掴まれた。

寺尾聡は、歌も演技も上手い。

今年の日本アカデミー男優賞を受賞するだろう。

賭けてもいい。

認知症と狂気は、役者にとって、演技力を見せつける、美味しい役なのだ。

あの役なら、私もやってみたい。

スマイルは、小学生の頃の泰成君が、大好きだった曲だ。

ナットキングコールが歌っていた。

血糖243 昨日は、何年振りかで、明治神宮へお参りをした。

頂いたお守りは、心身健全守り。

不健全でも、長生きしたい。

血糖145 ナットキングコールのヤングを聴きながら。

湖山G代表 サンダーバード代表 健康の駅副会長 日本棋院評議員

銀座湖山日記

Posted by shimada