街角の風景

夏日のような日々が続き、南極生物のペンギンのような体質の小生は難儀をしている。
タクシーに乗れば、行き先を告げるより、クーラーをつけてと叫んでいる。
銀座を歩くのは、楽しい。
ウインドーの様変わりを感じる。
街ゆく人のファッションも時代と共に、季節と共に変わる。
最近は、インバウンドの観光客も、アメリカ人が増えたと思う。
円安のせいだ。
泰成君の時代は、1ドル360円だった。
だから、日本の製造業は、成長したのだろう。
国内ドメスティック産業の、医療福祉は、恩恵よりも、インフレの分だけ辛い。
銀座のレストランの料金がかなり上がった。
勿論、その分だけ豪華になったようにも思う。
殆ど、ビジネスランチで、ネオンの灯りの時間の銀座とは、縁遠くなってしまっているのだが。
銀座には、ビジネス街の顔と、老舗商店街の顔と、デパート街の顔と、そして劇場映画館の顔と、なんと言っても、夜の繁華街の顔がある。
その、幾つもの顔を観るのは楽しい。
私も顔を変えた。
メガネを新調した。
べっこうのメガネ。
今どきはやらないのだが、懐かしく思い、新調した。
鏡を見ると、そこには、白髪の親父に似てきた顔が、祖父の顔に変わっていた。
祖父は、べっこうのメガネをしていた。
デザインが、そっくりなのだ。
血は争えないのか。
祖父と孫の私は、全く性格も価値観も違った。
祖父は、私と母のアンチテーゼだった。
私は、もう、祖父の亡くなった年を超えた。
でも、父は91歳まで、理事長として私を支えてくれた。
私は、支える立場になっているはずなのだが、何時迄も、湖山Gの仲間に支えてもらっている。
この週末も、大学の催事もあり、明日は、職員とディズニーCに行く。
行くと言うより、連れて行ってもらう気分だ。
ご隠居風情に変身は、進行中。
銀座も、初夏の香り。
早すぎるか。

血糖は、156でした。
湖山 泰成

銀座湖山日記

Posted by kobayashi