忘れてはいけない記憶
3日間の、能登半島での震災支援の後、すぐに、その報告会を行なった。
千代田区のホールから、ズームで、50の法人、数百名の湖山Gの職員がその、報告を聞いた。
その映像は、ユーチューブにあげてある。
倒壊した家屋も、そこに住む人の現状に心が痛んだが、1番衝撃を受けたのは、輪島市の火災現場だ。
地域一帯が、焼け野原。
絨毯爆撃か、ゴジラの襲撃を受けたようだ。
戦争映画のラストシーンのようだった。
その衝撃シーンが、深く心に残る。
忘れてしまいたい衝動と、忘れてはいけないとの思いが心を揺さぶる。
トラウマは、セラピーに話しなさいと言う人もいれば、話すと、記憶が強化されて、忘れられなくなると言う人もいる。
私は、子供の時は、科学の進歩を信じていた。
鉄腕アトムの、進歩した21世紀を夢見ていた。
手塚治の漫画原作によれば、アトムの誕生日は、2003年4月7日。
もう、とっくにアトムの世界が登場していなければならない。
人類の進歩は、期待通りにはいかなかった。
今は、明る未来を夢見るのは、難しい。
戦争のない平和と、災害のない平穏な社会を祈っている。
その実行の為の改革、進歩的革新的行動。
いつも、私の想いと実行は、矛盾に満ちている。
アンビバレント。
全体矛盾的自己同一。
西田幾多郎だったと、思う。
混乱でも、錯乱でもない。
今の現実に立ち向かう、自分の力を冷静に自己評価しているのだ。
地震に対する恐怖は消えない。
それでも、湖山は、前に進む。
その気持ちだけは、変わらない。
血糖132 旅の疲れか、足腰が痛む
旅の記憶 湖山G代表 湖山 泰成